北海道北見市の「山の水族館」で、雪景色の屋外に展示され厳寒期には水面が凍る「四季の水槽」が来訪者の目を楽しませている。北海道の川を再現した「四季の水槽」は世界初の水面が凍る水槽だそうで、ニジマスやアメマス、ブラウントラウトなど６種類の淡水魚が氷の下をゆっくり泳いだり、川底でじっとしていたりする姿が観察できる。厳寒期には氷の厚さは５センチに達する。
水族館プロデューサーの中村元氏が手掛けた山の水族館は昨年７月にリニューアルオープン。滝つぼの下から魚を眺めることができる日本初の「滝つぼの水槽」などの人気もあり、８カ月で入館者数は１８万人を突破。市が当初目標としていた年間５万人を大幅に上回った。
水族館にはこのほか、ヤマメが渓流をさかのぼる様子が見られる水槽もあり、道内の一部でしか生息が確認されていないイトウなどの淡水魚をはじめ５０種約３０００匹が展示されている。
水族館の学芸員山内創氏は、今後の試みとして「春はヒメマスをサケの稚魚と入れ替えるなど季節ごとに展示を変えたい」。冬季営業は３月末日までで、開館時間は午前９時３０分から午後４時。