元少年の訴え棄却 御殿場の少女暴行未遂・損賠訴訟

(2013/3/14 7:41)

 御殿場市で2001年に起きた少女強姦(ごうかん)未遂事件の刑事裁判で無罪を訴えたものの、最高裁で有罪が確定し服役した当時16~17歳の元少年4人が、当時15歳だった元少女の虚偽の被害申告に基づく判決で精神的苦痛を受けたなどとして、元少女に計2千万円の損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁沼津支部(山崎まさよ裁判長)は13日、元少年側の訴えを棄却した。
 山崎裁判長は判決で「刑事事件の証言内容や真実性に問題があるとして、確定した有罪判決を争うことは再審手続きによってのみ可能」と指摘し、「再審請求を行わず、(元少女の)供述や証言に問題があるとして、民事上の責任を追及することは刑事裁判の証拠の評価を蒸し返し、判決の意義を損なう」とした。その上で、元少女の虚偽申告で警察官や検察官が誤信し、裁判所が誤った判決を下した結果、精神的被害を受けたとする元少年側の主張を退けた。
 元少年側の梅田欣一弁護士は「非常に残念な結果で、再審請求や控訴を検討したい」と話した。元少女側の猪俣貞夫弁護士は「望んでいた結果。不服があれば再審請求すべき」と述べた。元少女は「原告は自らの犯した罪を真摯(しんし)に反省してほしい」とコメントを出した。

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