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【神奈川】

鎌倉市教育長人事案審議入り 処分めぐる発言で紛糾 市議会

 鎌倉市の松尾崇市長は六日、東京都杉並区立和田中学校の代田昭久校長(47)を教育長候補の教育委員として選任する人事議案を市議会に提出した。

 本会議の質疑では、和田中で二〇一〇年一月に発覚した女子生徒に対する男性教諭のわいせつ事件で、教諭が停職六カ月になり、管理監督責任を問われた代田氏が杉並区教委から文書訓告を受けたことについて、中沢克之議員(無所属)が、代田氏が三日に行った議会への所信表明の説明会で、二人の議員に「文書訓告ではなく、厳重注意だ」と虚偽の発言をしたと指摘。人事議案の審議は紛糾し七日に延期された。

 二月二十八日の市議会総務委員会で市は、東京都教育委員会に照会した結果として「文書訓告」と説明した文書を提出していた。

 三日に代田氏から説明を受けた二議員のうちの一人の太田治代議員(神奈川ネット)が代田氏に事実確認したところ、「厳重注意で文書訓告ではない。杉並区教委に確認してもらってもいい」と答えたという。説明会には松尾市長と二人の副市長が同席していた。

 また、松中健治議員(無所属)は、県内に前例のない民間人を教育長に選任するという重要な問題を、議会での議論もなく進めた市長の姿勢を批判した。

 本会議に先立って開いた議会運営委員会では、人事議案では異例の総務委員会への付託を決めている。

 代田氏はリクルートを退社後、教育関連の会社経営を経て、五年前から和田中で二人目の民間人校長を務めている。(斎藤裕仁)

 

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