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文才と絵心が欲しいと思う今日この頃です。
ちょっと説明のところが多いかもしれません。
ここからはあまり関係ありません
先日訃報を知りました。
元米海軍特殊作戦部隊NavySEALs隊員であり、現CraftInternationlLLC創設者である「ラマディの悪魔」こと、クリス・カイル氏(38)が亡くなりました。
カイル氏はイラクの自由作戦など4回実戦に参加し、10年に渡り海軍特殊部隊であるSEALsでスナイパーとして活躍し、150人以上の殺害記録を持っています。(255 名との報道も)。この記録は長き歴史を持つ米軍の中でもトップの記録として刻まれています。狙撃手の歴史にも記されるでしょう。SEAL Team 3メンバーからは"Punisher" のキャラクターに擬えて "The Legend"と呼ばれ、敵勢力では "The Devil Of Ramadi" として彼の存在を恐れ、そのクビには 80,000 ドルの懸賞金が掛けられました。私はカイル氏が描かれた「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を購入しその存在を知りました。一人の人間として尊敬できる人だと私は感じました。そのような方が亡くなられたのは非常に残念です。
ご冥福を祈ります。
第4話
20XX年4月上旬0810 日本東京 東武高校正門前

ここ東京都立東武高校は日本東京は武蔵野市にある公立高校である。偏差値68と少し高いがそれ以外はとくに特徴という特徴がない普通の高校だった。この高校に護衛対象である九条由香里は通っている。
本来彼女のような家柄の人間は少し離れた、聖蘭学院に入学するの4が普通だ。家からは距離があるので歩きや自転車は使えないが車を出してもらえばいい話である。
・・・実際この学院の遠距離からの通学者の殆どが車の送迎付である・・・
彼女の家には出す車もあるし、運転手もいる。しかし彼女は現在公立高校に通っているのだ。

「ん?、何か校門の前に人だかりが出来ていないか?」

「確かに出来てるけど、何かあったのかしらね?」

二人が由香里を追って東武高校の前に着くと校門の所で人だかりが出来ていた。見える位置まで近づくと教師が4、5人机の前に立っていて生徒のカバンを一つ一つチェックしていた。これは・・・

「・・・荷物検査か。それもどうやら抜き打ちらしいな。」

周りの会話や机の隅の“戦利品”らしき物の多さからそうのように判断した。

「次の人、早くしなさい。」

護が20代後半と思しき女性教師に呼ばれた。
この時護のカバンの中には教科書や筆記用具の他にICTO独自のミルスペックをクリアしたタブレット端末やサバイバル・メディックキット、少量のC4、LZや攻撃目標等をマーキングする為のM18発煙手榴弾と休み時間に読もうと思っていた軍事系雑誌etcが入っていた。さすがにベクターやサプレッサーといった物はカバンの隠しポケットに入れているが、上記のものだけでもかなり不味い物だった。

「ほら、そこの君早くこっちに来なさい!。どうせタバコや雑誌か漫画でも入っているんでしょ!」

「いや・・・その・・・。」

「観念してカバンを机の上に置いて中身を見せなさい!。」

「えーと、オレ今日からこの学校に転校してきたんですが?」

「そんなの関係ありません!どうしても見せたくないというのなら、私が開けて見ます。」

そう言ってその女性教師は護からカバンを引ったくり、机の上において中身を見ようとしたが、それは一人の男性によって遮られた。

「前田先生、その子と後ろにいる女子は今日転校してくる2人です。転校初日に抜き打ちの手荷物検査はいささか無理がありますよ。今後気をつければよいという事でいいのでは?」

「・・・高橋先生がそう仰られるのでしたら・・・・」

「ふむ、では二人とも私について来て下さい。他の先生方は先生方は検査を続けて下さい。」

高橋先生という先生はそう言うと、校舎の入り口に向けて歩き出した。指名を受けたため護と希の2人は先生に続き校舎へと向かった。



高橋先生に引き連れられた二人はある部屋の前に着いた。その部屋は普通の高校生なら入りたくない部屋であり、学校内でも1、2を争う怖い先生がいる部屋である。その部屋の名は“生徒指導室”。

「椅子はそのパイプ椅子しかないが、それに座ってくれ。それと楽にしてくれて大丈夫だ。なに、そんなに強張る必要はない。」

「はぁ・・・では。失礼します。」

「失礼します。」

二人は指導室に入り、すぐ隣の入り口のドアを開けた先にある部屋に通された。そこには机が置かれ、その机の上には生徒指導部長と書いてある名札が置いてあった。その机に向いてパイプ椅子が置いてあったのでそこに二人が座ると高橋先生はこう言い始めた。

「さてまずは、ようこそ東武高校へ!我々教職員一同は君達を歓迎するよ。ICTOの加藤護大尉、佐藤希中尉。それとも、ウルズ2、ウルズ8と呼んだ方がいいかな?」

「「!!」」

二人にしてみればとんだ“歓迎”を受ける羽目になってしまった。何せ、彼らが国際テロ対策機関に
所属し、階級はおろかICTO陸戦ユニットの中でも選抜された人間だけが所属出来るSRT隊員にだけ与えられる“ウルズ”のナンバーまで知っていると言われるとただ事ではない。これでは先に言われた“強張るな”というのは無理な相談である。

『『何者!?』』

この時二人は、ブレザーで隠してあるホルスターに手を伸ばしていた。既にスライドを引き、薬室に初弾を装填した状態で携帯していたので、ホルスターのロックを外せば照準、そのまま引き金を引き発砲出来た。しかしそれは出来なかった・・・

バシッ!!

「だから強張らないでくれと言っただろう。それにこれは必要ない。さぁ銃を下げるんだ。」

二人には一瞬何が起きたのか解らなかった。高橋先生はこちらが銃を突きつける前に希のグロック21を叩き落とし、足で自分の机の方へ蹴り、彼女の首を腕で絞めたのである。・・・しかも自身は机を挟んだ反対側にいたのにも関わらず、ほんのコンマ数秒の内にこれを行ったのである・・・
彼らは先ほども言った通りICTOのSRT隊員である。総合能力で護に劣っているとはいえ、並みの特殊部隊員以上の拳銃射撃技能と格闘技能を持つ彼女が反応出来ない程の速度を出す者はそれなりの経験者しかいない。

「・・・この状況下で下げる事は出来ません。先に貴方が希を開放すれば考えますが・・・。」

「・・・・仕方がないな・・・・。」

そう言って高橋先生は希を開放した。・・・希は拘束されてからずっと腕を解き、逆に拘束しようと努力していたが全く動かなかった・・・開放された希はバックアップガンであるローバーR9を構えながら聞いた、

「貴方はいったい何者ですか!?」

「何者って・・・ただの高校教師だ。」

「嘘を言わないで下さい!どう見ても経験者です。それもかなりの!。」

「私も同感です。貴方は何者ですか?」

護もHK45Tを突きつけながら聞くと高橋先生は、

「・・・はははははっはっは!!悪い悪い、ある程度予測していたがまさか聞いていないとはな・・・」

笑い出した。この反応を見た二人は銃口を下げた。

「「??」」

「君ら、どうせ聞いていないのだろウィリー・アボット大佐から?」

「全く聞いておりません。というかアボット大佐をご存知で?そもそも何故我々のコールサインと階級を知っているのですか?」

「まぁまぁ落ち着きなさい。君の相棒は落ち着いているぞ。」

「・・・・」

希は相手の出方を診る為に黙っていた。

「彼から連絡を受けた、“部下が二人そちらへ行くからよろしく頼む。”とね。」

「アボット大佐とはどこで?」

「・・・調べればすぐに分かる事だが、私は以前冬戦教にいた。その時の交換留学でヘレフォードの連隊に行った時知り会った。」

「冬戦教ですか・・・あそこはよく習志野や江田島と同じくらい合同訓練しますよ。何度か参加しましたが、どの部隊も強かったですね。」

冬戦教とは正式名称冬季戦技教育隊と言い北部方面混成団隷下の教育隊であり、日本唯一の冬季戦専門部隊である。主に冬季戦闘訓練の指導を行う戦闘戦技教育室、冬季戦闘時の部隊運用の研究を行う調査研究室、バイアスロンやスキーの教育訓練を行う特別体育課程教育室からなっている。雪中戦においては装備でも運用でもアメリカ陸軍をも凌ぐと言われている。対ソ連特殊部隊的な側面が強く、レンジャー課程を優秀な成績で修了した屈強な隊員が各部隊から選抜されて所属し、さらに過酷な訓練を積むという超精鋭部隊である。冷戦の終結により、現在は、オリンピックの選手の養成機関という側面がクローズアップされがちだが、特殊部隊としての練度も維持している。そのため特殊作戦群や海自特別警備隊、各県警の特殊急襲部隊とは活発に合同訓練をやっている。

「ヘレフォードで知り合ってからはずっと友人として、同じく特殊作戦部隊に勤める者としての付き合いでな、ICTOにも何度か誘われたよ。
私が部隊を辞めて5年くらい足ってたから丁度4年くらい前だったかな、“以前の上司が亡くなった際にいた子供がうちの部隊に入って来た。親父さんと似て優秀なんだよ。”と酒を飲んでいた時話をしていてね・・・興味を持っていたんだよ。そしてつい先日、今度の任務で転校生として潜入させると聞いた時はびっくりしたよ。」

「ちょっと待ってください。その優秀な子供っていうのはまさか・・・」

「そう、君の事だよ加藤護君。そして君の事も言っていたよ佐藤希君。」

「私の事ですか・・・?」

「あぁ君もお父上と似て優秀だ、と。ただ、どちらにもいえる事は優秀すぎるがため本来なら君たちは高校生として年相応の生活を送ってほしいと・・・。」

「「・・・・・」」

「話がそれてしまったな・・・そんな事があって君たちの事を教えてもらったんだ。」

高橋先生は最初は昔を懐かしむように、最後は悲しそうに2人に話した。

「・・・もう既に遅いかもしてませんが、ここの盗聴対策は?」

「大丈夫。壁も窓ガラスも三重構造にしてあるから振動を拾うレーザー盗聴は無理だし、1日1回以上“掃除”してるから問題ないだろう。」

「なるほど。では、アボット大佐がわざと我々に教えていなかったと?」

「そういう事だ。こちらも黙っていて申し訳なかった。特に希君は・・・」

「いえいえ。高橋先生は悪くありません。あの腹黒タヌキが悪いのですから。」

「護の言う通りです。とりあえず、この事は定期報告で報告させてもらいますよ。」

「こちらは問題ないよ。」

キーンコーンカーンコーン

「ちょうど朝のHRの時間だな。なら詳しくはまた後で話そう。」

三人の話が終わったところでタイミングよくHRのチャイムが鳴った。その為二人は急いで職員室へ向かう為に立ち上がったが、

「あぁ、二人とも職員室なら行かなくて大丈夫だぞ。」

「「??」」

「既に、担任の教師にはこちらに来るように伝えてあるから。」

「「はぁ。」」

コンコンコン

「どうぞ」

「失礼します。」

そう言って入ってきたのは校門で荷物検査をしていた女性教師だった。

「加藤護、佐藤希の二人を迎えに来ました。」

「ご苦労様。では二人をお願いします。」

「分かりました。二人とも着いてきて。」

「「はい」」

二人は女性教師に連れられて生徒指導室を出た。


おまけ

ICTO太平洋戦隊基地陸戦ユニット指揮官執務室


「ハックッション!!」

「風邪ですか大佐?」

丁度秘書官が執務室にコーヒーを持ってきて、本日の予定を読み上げようとしていた時にウィリー・アボット大佐はくしゃみをした。

「いや大丈夫だ。大方、あの二人が“良からぬ噂”でもしているのだろう。」

「SRTの二人ですね。“良からぬ噂”という事は何か彼らに隠し事でも?」

「・・・君も鋭くなったな・・・。」

「はい。もう大佐について4年近くなりますから。」

「もうそんなに経つのか・・・今日の最初の予定は?」

「本日は1000時から例の艦から上陸演習の指揮になります。」

「そうかあの艦はたしか実戦配置に着いたんだったな。」

「はい。まだ、ここ(太平洋戦隊)と司令部戦隊にしか配備されていない最新鋭艦です。」

「これで我々の戦力の即応性や展開能力がまた向上したな・・・出来れば使う事にならなければいいが・・・」

「私も同感です。」

こんなやり取りが行われていたとは護たちは知らず、これから過ごす事になる教室に案内されるのだった。
しばらく戦闘はないと思いますがこれからもよろしくお願いします。


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