定期テストや提出物で予定より遅れました。
本格的な物は今回が初めてなので変な所もあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
プロローグ2
20XX年3月下旬 0400時 東南アジア某所
それは森の中にある木造の小屋で行われていた。
「さっさと吐け!」
短髪でODのTシャツを来た40代半ばの男がボロボロになった服を着ている女を殴っている。
「貴様は何処に所属している?CIAか?ASISか?もしくはNIAか?BINか?何処に所属している!」
そう言っても女は何も答えない。
「答え無くても構わんよ。別のやり方で聞くだけだから。」
そう言うと男は隣の台の上に載せてあった電動ドリルを持ち、女の右手首をしっかり押さえつけスイッチを入れた。
「いやぁぁぁぁ!」
流石の女も耐え切れ無かったらしく、絶叫を挙げた。男は一度スイッチを切り、
「何処の所属だと聞いている!」
と怒鳴った。
「司令官、所属を聞く前に名前を聞くのが先では?」
と脇でAKMSを持った男が聞いてきた。
「名前など、どうでもよい。何処の機関がどれくらいの人間を我々を調査するのに使っているのか分かればいいのだ。」
「それに例え、調査されてもここには攻めては来れない。」
司令官は自信に満ちた声でそう断言した。
「しかしあの連中ならやるかもしれない・・・」
そう呟いた男の声を司令官は聞き逃さなかった。
「あの連中?」
「何年か前に世界のいくつかの首都でテロがあったでしょう。」
「確かそんな事もあったな。」
「その事件の時に首謀者を確保した連中の名前ーICTAというらしいのですーが最近わかったんですが、それと一緒にいくつかの噂もありまして・・・」
「何だその噂とは?」
「それが世界で最先端の技術、最新の装備を持っているアメリカですら持っていない技術、装備を持っているとか、各地のテロ組織を潰したり、事件を解決するのを現地政府に代わって行う等していて、「国際紛争の火消し」とか「常設国連軍」とかいわば正義の味方と言われているそうです。」
「何が正義の味方だ。馬鹿馬鹿しい。」
「ですが同業者等からは恐れられているそうです。その手段が冷徹で徹底していると。「悪魔」とか「亡霊」とか言われ・・」
「いい加減にしろ!貴様はここ陥落するとでも思っているのか!ここには100人近くの兵士がいて、四隅には監視塔と対空陣地、機関銃陣地があり、装甲車や攻撃ヘリまであるんだぞ!小数の部隊にやられると思っいるのか!?」
と司令官は言って部下に、タウルスPT92ーベレッタM92をブラジルのタウルス社がライセンス生産したものーを突き付けた。
「申し訳ありません。どうかお許しを」
「まぁいいだろう以後発言には注意しろ。我々の目的が達成されるまで倒れる訳にはいかんのだ。」
と言って司令官は拳銃をホルスターに戻した。
「はい。勿論です。」
「さっき言っていた正義の味方が実際に居て、本当にここが攻められるのなら攻めてみろってんだ!」
ドン!!
そうやって机を叩き、音を立てたその時
ドッカァーン!!!
爆発音が外から聞こえた。
「何事だ!」
「解りません!」
と男が言ったところで別の男が入って来た。
「司令官、装甲車とヘリが破壊されました!」
「何だと!すぐに反撃するんだ!」
「それが何処から撃って来ているかわかりま・・」
ドサッ
「おい!大丈・・!?」報告に来た男が倒れ、司令官と話していた男が駆け寄ろうとした時、部屋の隣のドアが蹴り破られ、数人がアサルトライフルーマグプルMASADAーを構えて雪崩込んできた。
ブシュブシュブシュ
と先頭の男がバースト射撃を撃ち込み、駆け寄ろうとした男は倒れた。
撃った男の次に入って来た男は銃口を直ぐさま、唖然としている司令官に向けると、
「武器を捨てろ!」
と叫んだ。
「わかった!捨てる。抵抗しないから命だけは!」
「両手を頭の後ろで組んで腹ばいになれ!」
あっさりと武器を捨て、指示に従った。
突入した男達は小屋をクリアリングすると半分が周辺を警戒し、室内で司令官にアサルトライフルを突き付けたまま、先頭で突入した男が迷う事無く女に近づき、
「ニーナ・メイソンさんですか?」
と聞きーその時聞いた男の声は明らかに10代後半の男性の声だったー女性は頷いた。
「いくつか質問に答えて下さい。」
「元の出身地とお祖母さんの旧姓は?」
すると女性はその質問に答える為に口を開いた。
「バージニア州マクレーン、旧姓はグラスです。」
「パース1、こちらウルズ2、本人と確認。目標を確保しました。」
『ウルズ2、こちらパース1、了解した。彼女を無事に連れ帰れ。パース1アウト。』
「ウルズ2、了解
アウト。」
「よく頑張ってくれました。さぁ家に帰りましょう。ウルズ8、頼む。」
「了解、ウルズ2。」
ウルズ8と呼ばれた他の人より小柄な身体から聞こえた声はウルズ2と同年齢ぐらいの女性の声だった。
「あの、そこの携帯に情報が入っています。」
「解りました。回収します。あぁ動かないで下さい!今、応急処置しますから!」
ウルズ8は幾らか声を強めて言った。
ウルズ8が手際良く処置を行ってる脇でウルズ2が携帯を回収し無線に向かって尋ねた、
「オールハンド、こちらウルズ2。状況報告せよ、オーバー。」
『こちらハンター2ー1、全ての建物の制圧を確認。オーバー。』
『こちらハンター3ー1、投降した連中を集めています。オーバー。』
『こちらハンター4ー1、重要施設から関係書類を回収。現在爆薬設置中。オーバー。』
「ウルズ2、了解。ウルズ6、ウルズ9、そっちで何か動きはあったか?」
ウルズ6はこの時800m離れた丘の上でR11RSASSを使い狙撃支援を行い、観測手も勤めるウルズ9は隣で基地を攻撃する前に飛ばしておいたRQー11"レイヴン"から送られてくる映像に目を通していた。
『こちらウルズ9、とくにこれといった動きはありま・・す!。 方位2ー1ー0そちらから距離3000、ピックアップトラックが3台、その後方1000にピックアップトラック3台、中型トラック2台!いずれも武装した人間を乗せています!現在の速度だと後5分もしないうちに来ます!。クソッ!UAVが落とされました。これ以上映像は望めません。』
「これじゃあRV1は諦めるしか無いな。」
「ウルズ2からオールハンド、回収地点をRV1からRV2へ変更する。オーバー。」
『ハンター2ー1、了解。』
『ハンター3ー1、了解。』
『ハンター4ー1、了解。』
『ウルズ2、こちらウルズ6、ハンター2、3、4と我々は辿り着けるだろうがハンター1ー突入したウルズ2がリーダーを務めるチームーは間に合わないでしょう。それにこの分じゃ緊急回収地点も無理そうだ。』
「まぁそうだが、何とかするさ。」
とは言ってみたものの全くプランが無くどうするか考えていた時、拘束していた司令官が笑い出した。
「ハッハッハ!!」
「何が面白い?」
「何故かって?、もう少しでここに仲間が300人近くが集まってくる。車両は先遣隊に過ぎん。お前らは一人残らず皆殺し・・!?」
と言った時ウルズ2がレッグホルスターからMk-25を取り出し、突き付けた。
「何でさっさとお前を殺さ無かったか解るか?」
「いや、解らない。」
「お前が何か有益な情報を持って無いかと思って殺さ無かったんだが無駄だったようだな。」
「待ってくれ!金でも、麻薬でも、女でも、私に出来る限りの事をする!だから命だけは!・・」
「お前が今朝殺した子供も命だけはと思っただろうな。」
パァン!
司令官は、頭に一発9mm×19弾を喰らい絶命した。
と同時にパース1から通信が入った。
『ウルズ2。こちらパース1だ。現在、お前達のいる場所から方位0ー4ー5の方向に進め、その先の川で待機しろ。迎えを送ってやる。オーバー。』
「パース1、こちらウルズ2了解。しかしそこまでまさか歩け、何て言わないでしょうね!?」
『そこから方位0ー9ー0に100メートル程行った所にピックアップトラックが停めてあるそれを使え!』
「了解しました!というかレイヴン落とされたのに何故分かるんですか?」
『上から君達をモニターしているからだよ。』
「プレデターかリーパーがいるなら、追っかけの団体にヘルファイアかペイブウェイ、スコーピオンかJDAMをプレゼントしてやって下さいよ!」
『残念ながらそのどちらでも無いんでね。もっと上から見ている。アウト』
「もっと上って事は・・・グローバルホークか・・・・」
色々言ってる間に車両の所まで辿り着つき、ハンター1の4人と救出した女性の合計5人を載せ、タイヤを唸らせながら発進した。
しかししばらく走行していると敵の車両が現れ、発砲してきた。
「敵だ!撃ってきたぞ!撃ち返せ!」
ブシュシュシュ
バラララララ
ウルズ2のマグプルMASADAとウルズ4ーハンター1ー2ーのMkー46Mod.1を敵車両に向け、射撃を開始した。しかし、
カン!カン!
と車体に敵の弾が当たった音がした。
「運転手を狙うんだ!」
ウルズ2がそう指示をだし、ウルズ4と共に射撃。
敵の運転手はその前ハンドルにもたれ掛かり、荷台に数人の敵を載せたまま脇の木にぶつかって止まった。
「よし!この調子だ!」
文字通りこの調子で残りの2両を片付け、空にになったマガジンを抜き、弾が入っているマガジンの一つをMASADAに装填し息を吹き返させ一安心したところで右側の道から更に3台のピックアップトラックが姿を表し、発砲してきた。
「これじゃあ切りが無い。誰かロケット持ってる奴は!」
「さっき基地を攻撃した時に全部使いました!というかあなたが使って言ったんでしょう!ウルズ2!」
「ははは・・あれそうでしたっけ?」
「そうです!」
ウルズ2とウルズ4がいい合い、ウルズ8が一度肩を竦め、再度装填しているウルズ2の替わりに敵に射撃していると、
『ウルズ2、こちらパース1ハンター2、3、4とウルズ6、9は予定通りRV2でサンベア3が回収した。今度は君達の番だハンター1!今君達が向かっている回収地点をRV5とする。そちらの回収チームのコールサインはホーネットだ。今通信を繋げる。』
『こちらホーネット2ー1。お迎えに参上しました。
こちらはあと3分程で到着します!そちらはどのくらいで到着しますか?オーバー。』
「ホーネット2ー1、こちらウルズ2。迎えに来てくれた事に感謝する!
こちらはあと・・・どのくらいだウルズ10?「あと2分位!」あと2分位で到着する!それと後ろから沢山のお見送りが来ているんだが大丈夫か!?」
『ご心配無くウルズ2。そのお見送りはすぐに追い返します。だから安心して川に飛び込んで来てくれ!アウト。』
「ホーネット2ー1了解した!お手並み拝見といこう。ウルズ2アウト。」
交信が終わり、丁度MASADAに弾を装填するウルズ8の替わりにウルズ4が制圧射撃を始めた時、
「うおっ!!」
「クソッ!撃たれた!」
ウルズ4がMkー46をそのままに後ろへのけ反った。
ウルズ2は一度構えたMASADAをスリングで脇へやり、ウルズ4のMkー46で制圧射撃を開始し、ウルズ8がウルズ4に応急処置した。
「ウルズ10、RV5はまだか!?」
「あと30秒程で到着します!」とウルズ2は聞き、Mkー46を撃ち続けながら声を張り上げた。
「あと30秒だ!川に飛び込んだらすぐに車から離れろ!ウルズ8はパッケージを頼む。ウルズ4はオレが連れていく。」
「そんな事しなくても大丈夫です!自分で動きます!」
「車両から離れる時だけだ。そのあとは自分で浮いててくれ!」
とウルズ2が返したあと、
「突っ込むぞ!」
ザッパーン!!
「すぐに離れろ!」
車体が水没する前に5人全員が車両から離れた。
しかし川の縁には敵の車両が止まり今にも発砲しそうだった。
「ホーネット2ー1、RV5に到着した!君達はどこにいる!?」
『ウルズ2、こちらホーネット2ー1。そちらから見て9時の方向から接近中だ! 頭を下げてろ!オールウェポンズフリー、オープンファイア!』
通信が入り、そちらを見ると2艇のSOCーRがこちらに向けて最大戦速で向かってきた。そしてオープンファイアの号令で敵とウルズ2達の間に壁が出来た。銃弾の雨によって作られた壁が。
ヴォーーーーン!
ババババババババ!
ダダダダダダダダ!
まず先頭のホーネット2が、次にホーネット3が搭載しているM134ミニガン、M2HB、2連装のM240Lが火を吹き、先頭のピックアップトラックとその影にいた人間を貫通し、蜂の巣にした。その後ホーネット3が1次的に盾になり、ホーネット2がウルズ2達を回収。回収後、2艇が駄目押しとばかりに敵を攻撃し元来た川の下流へ戻った。
「ありがとう、ホーネット2ー1!ナイスタイミングだったが、あと少しでこっちが蜂の巣だったぞ。」
「文句ならギリギリまで我々を待機させてたパース1に言ってください。それに結果、ギリギリセーフでした。」
「まぁいい。確かに結果的には問題無かったしな。このあとは?」
「あぁ、もう回収地点ですので・・『ホーネット2ー1、こちらブラウンベア1及びブラウンベア2。そちらを視認した。そちらからは確認出来るか?オーバー。』ちょっと失礼。」
「ブラウンベア1及びブラウンベア2、こちらホーネット2ー1そちらを視認した。オーバー。」
『了解。これよりワイヤーを下ろす。固定してくれ。』
回収地点から少し下流に向かい開けた場所に出ると、MHー53Nが2機東の空より現れそれぞれのSOCーRの上空でホバリング、ワイヤーを固定しそのまま昇ってきた太陽に向かって機首を傾けた。
そしてハンター1とニーナ・メイソン、ホーネット2の面々は機体中部より下ろされた縄ばしごで機内に移動した。
「パース1、こちらブラウンベア11。現在ホーネット2、ハンター1及びパッケージを確保した。任務完了、RTB。」ホーネット2の面々は機内で談笑したり、寝たりしている。ウルズ8はニーナ・メイソンとウルズ4の傷口を消毒、包帯を代えたりしている。
ブラウンベア1、2が飛ぶすぐ側を現地軍の攻撃ヘリと兵士を搭載した輸送ヘリがテロリストの基地の方向に向かっていた。彼らにはまだ残敵掃討等の後始末をするための仕事が残っている。
「あぁ。帰ったら報告書を書かないとなぁ。」
と呟いてウルズ2は意識を手放した。
お待ち頂いた方は遅れてしまい申し訳ありませんでした。一ヶ月放置以上にはならないようにしたいです。
作中でのコールサインなのですが、皆さんどのようにして考えていますか?
あと発砲音や爆発音等の効果音はどのように表現していますか?
御教示願います。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。