(cache) Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき
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Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき

Googleリーダー利用者は時代遅れ。勇気を持って新しいスタイルを模索するべき


僕自身もGoogleリーダーのヘビー・ユーザですが、Googleリーダーのサービス停止には、正直に言うと納得できる部分がかなり多くありました。間違いなく、RSSフィードの購読は時代遅れなんです。

 

情報量が多すぎる

2000年を境にパソコンの普及率が50%を超え、インターネットは私たちにとって一般的なものになりました。インターネットによるビジネスやマーケティングが確立し、また個人レベルでも、ホームページ、ブログ、近年ではソーシャルメディアと、手軽に情報発信できる環境になり、インターネット上の情報量は爆発的に増えています。

このあたりについては、佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代』や、田端信太郎さんの『MEDIA MAKERS』に詳しいので、もっと知りたい方は参考にしてください。

 

情報量が増えすぎてしまうと、どうなるか。次々に自宅に投函されてくるポスティングチラシを想像してください。大半は内容を確認もせずに捨ててしまう結果になるわけです。

もし、膨大な量のポスティングチラシを、1枚1枚チェックして、「有益な情報がないか」探す人がいたらどうでしょうか? まぁ止めはしませんが、奇特な人だな……というのが一般的な感覚であるはずです。

Googleリーダー利用者は、まさにこの奇特な人たちなんです。

 

代替手段は最終的に有料サービスになる

もちろん、仕事上の必要があって包括的な情報収集をしなければいけない場合は「奇特な人」という表現は当たらないでしょう。が、圧倒的大多数の人にとっては、げっぷしたくなるほど情報が溢れているのに、なんでまあそんな面倒なことをするのかと、首を捻らざるをえないわけです。

実際、Googleがリーダー廃止を決めたのは、「ユーザ数減少のため」という理由でした。リソースを割いてしまうと商売として成り立たないよ、というわけです。国内でも、はてなRSSやgooリーダーなどが相次いでサービスを停止し、残るはGoogleリーダーかlivedoorリーダーか、という状況でした。経営体力になんの問題もないGoogleが廃止を決定した事実は大きいです。

RSSリーダーをサービスとして成り立たせるには、有料化しかないのでしょう。もしGoogleリーダーとまったく同じものが、月数百円で利用できたら、今なら払う人はたくさんいるはずです。ニッチ向け有料サービスとして、残り続ける可能性はあります。ある意味、Googleの撤退はビジネスチャンスですね。

 

メディアはインフルエンサーへどうやって届けるのか?

Googleリーダー利用者は少数派です。Googleが撤退を決めるほどなんですから、インターネットユーザ全体から見れば本当にごく少数なんでしょう。困る人は少ないわけです。

とはいえ、世の中には非常に大きな影響を与えます。なぜなら、Googleリーダー利用者の中には、情報拡散の起点となる“インフルエンサー”が含まれているからです。

メディアとしては、情報収集と発信に熱心なインフルエンサーにGoogleリーダーに登録してもらうことによって、確実に、しかもストレスなく更新情報を届けることができていました。それほど工夫せずとも、良質なコンテンツに的確なタイトルを付けて発信してさえいればよかったわけです。

短期的には、Googleリーダーの代替サービスが使われるでしょう。でも、これらとて、ずっとサービスを継続できる保証はありません。これからメディアは、どうやってインフルエンサーに情報を届けるのか、真剣に戦略を練る必要があります。

中期、短期的には、ソーシャルメディアでしょう。各メディアが持つソーシャルメディアアカウントがどれだけの影響力を持つのかが重要になります。例えばTwitterリストを活用すれば、RSSリーダーほどでないにせよ、各メディアの更新情報をフィルタリングしてチェックできる環境ができあがるからです。

メディアはインフルエンサーと繋がる必要があります。ソーシャルメディアでなければ、イベントに参加してもらったり、献本のような仕組みだったり、何かしら優遇することによって存在を強く意識してもらうようなことを、本気で取り組むべきなのかもしれません。MessageLeafのように、気軽にクローズド・コミュニケーションできるサービスが発展して、常連さんにだけ更新情報を通知できるようなサービスなれば、重要度が増すでしょうか。

 

「一つ残らずチェック」ができないとそんなにまずいのか

一方で情報収集側としては、代替リーダー探す人が多いと思うんです。私も最初は真っ先に「うーん、livedoorリーダー?」と、代替サービスを考えました。

これは、「全部チェックできなくなったら(よくわからないけど)マイナスなんじゃないか」という、根拠の希薄な恐怖感ですよね。

でも、世の中は変容していきます。周囲を見渡すと、我々以外の圧倒的大多数は、そんな面倒(しかも時代錯誤な!)をせずとも、普通に生きているんです。

なんで、圧倒的大多数の人にとっては問題ないのに、自分にはGoogleリーダーがないとまずいのか? 情報爆発の世の中で、敢えて時代錯誤な情報収集をする必要があるのか? 本当に自分は「一つ残らずチェック」を必要としているのか?

自問してみるいい機会なんだと思います。RSSリーダー以外の新しい選択肢を探す勇気を持ってもいいんじゃないでしょうか。答は見えませんし、今までのスタイルを変えるのってすごく心理的ハードルが高いんですが、個人的には挑戦してみたいと思っています。時代錯誤な方法を卒業して、世の中の変化に合ったスタイルを見つけたいですね。

もっとも、挫折してRSSリーダーに戻るかもしれませんけど。(^^;)

Googleリーダー仲間のみなさんは、どう思いますか?

【まとめ】

  • 情報爆発の時代には、「一つ残らずチェックする」という選択肢はバカバカしい
  • バカバカしいことをあえてする必要がある職業の人と、なぜかバカバカしいことを続けている人たちが手段を失う。代替リーダーもいつまで続くかわからない
  • Googleリーダー利用者は少数派だが、手段を失う影響は大きい。なぜなら情報拡散の起点、インフルエンサーが含まれているから
  • メディアはインフルエンサーと繋がる戦略を本気で考えなければいけない
  • 中短期的にはソーシャルメディア。Twitterが有望。Twitterリストの利用頻度は増す
  • 一方、情報収集側では、ビビって代替手段を探す人が多いが、基本的に時代錯誤
  • 本当に全部チェックする必要があるのか、自問自答すべき。新しいスタイルを見つけられたらほうが格好いい(主観)
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