2013.3.15 05:03

虎、第4の助っ投獲る!南&和田が首脳会談(2/2ページ)

参拝を終え、引き上げる阪神・藤浪=西宮神社(撮影・白鳥恵)

参拝を終え、引き上げる阪神・藤浪=西宮神社(撮影・白鳥恵)【拡大】

 開幕まで、あと2週間。変わらぬ事態にフロントが決断した。第4の助っ投の獲得方針を固め、各代理人と本格的に交渉をスタートさせることが明らかになった。

 「開幕に向けた激励という意味もあるが、それ以外にチームの現状について、意見交換をした。それぞれが考えていることは一緒だった」

 球団幹部によると前日夜、芦屋市内のホテルに南球団社長、高野球団本部長、和田監督、黒田ヘッドコーチら関係者が集結。2時間を超える緊急会談を行った。その結果、外国人投手獲得の結論に達したという。

 開幕投手を任されるメッセンジャーは順調だが、スタンリッジは首脳陣の信頼を完全に得るまでいたっていない。ブルペン陣は筒井、渡辺が春季キャンプ中に故障。加藤や岩本、高宮、小嶋らも結果を継続的に残せず、オープン戦9試合のチーム防御率は4・50。課題が浮き彫りとなっていることに南球団社長も常々「(外国人投手を)現場が欲しいと言っている。中(継ぎ)と先発の両方できる選手がいい。いつでもいけるように準備だけはしておく」と話している。今回、現場サイドが改めて要請し、球団トップがゴーサインを出した。球団首脳は「複数をリストアップした。開幕(メジャーの)ロースターに入る選手もいるだろう。これから注視していく」と語った。

 1軍の外国人枠を1人オーバーする補強に対し、電鉄本社も全面バックアップする構えをみせている。2億円(約220万ドル)クラスの大物獲りが現実味を帯びてきた。球団関係者は「獲得するとしても開幕後になるだろう」と話す。外国人の競争意識を高めての相乗効果も狙っている。

 開幕直後には中村GMが調査のため渡米する。8年ぶりリーグ優勝へ、補強の手は緩めない。

(紙面から)