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【サッカー】ザック監督 アタッカー陣再編 トップ下は香川か憲剛2013年3月15日 紙面から 日本サッカー協会は14日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組第6戦のアウェー・ヨルダン戦(26日・アンマン)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。B組首位の日本にとっては、勝てば5大会連続のW杯本大会出場が決まる重要な一戦。FW本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=、DF長友佑都(26)=インテル・ミラノ=が故障などの影響で外れ、MF中村憲剛(32)=川崎=、DF駒野友一(31)=磐田=らが復帰した。攻撃の絶対軸だった本田を欠き、ザッケローニ監督は「トップ下」の人選も含めアタッカー陣を再編成する考えを明らかにした。 本田と長友がそろって欠場した公式戦4試合は2勝1分け1敗。そのうち、アウェーに限れば1勝のみで、勝率は3割3分3厘とガクッと落ちる。ただ、両主軸の不在は「傷」であっても、「重傷」というほどではない。 「本田と長友は国際試合の経験も豊富なだけに(欠場は)痛手になる。だが、彼らの代わりに入ってくる選手が活躍してくれるだろうという思いは強い。これまでも見事な活躍をしてくれている」。戦力ダウンを認めつつ、オーダー変更で十分、乗り切れる−。ザック監督の表情には自信に満ちた心中がにじみ出ていた。 左サイドバックには酒井高の代替起用が有力で、実績のある駒野という“保険”まで用意した。もう一つの重要なポイントは、攻撃陣の人選にほかならない。本田が主戦場とするトップ下の代役は香川か、中村か−。 「(中村)憲剛はよりMFタイプで、中盤にバランスをもたらしてくれる選手だが、香川はよりセカンドトップに近いプレーヤーだ。試合まで少し検討したい」。ザック監督はトップ下の指名を避けると、人選基準についてこう続けた。 「トップ下を誰にするかについては、左右の2列目の構成をどうするかが大きく影響してくる。サイドの構成を見ながら、2列目の3人を決定したい」 特長が異なる香川、中村を、単に本田の代役として当てはめれば、どこかでひずみが出る。「トップ下」という一面だけを見て起用するのではなく、複数の選択肢からあらゆる可能性を模索するのが指揮官の常道だ。 岡崎は縦への推進力と得点力、清武はゲーム構成力とクロス、乾と大津はドリブルと個人技。香川をそのまま左サイドに据え置く手も十分ある。個性の異なる猛者たちをどう扱うのか−。逆説的とも言えるアタッカー陣の再編、トップ下の人選が、W杯切符を射止めるカギになる。 (松岡祐司) PR情報
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