蹴球探訪
金持ちクラブが勝てない Jの特殊性(3月1日)
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【プロ野球】井端に任せろ 侍V3 上陸いきなり左翼に豪快弾2013年3月15日 紙面から オッ? オォッ!? オーッ!! 白球の行方を見つめる侍ナインから、思わず歓声が上がった。普段通り、フリー打撃でセンター中心にライナーを打ち返していた井端の20スイング目あたり。快音を残した打球は左翼へ伸び、そのままスタンドに消えた。 ジャイアンツのキャンプ地でもあるスコッツデール・スタジアムは、右翼103・6メートルに対し、左翼は109・7メートル。そんな広い左翼方向に運んだ特大の一発。30スイング中柵越えは1本だったが、ここまで得意の右打ちで侍ジャパンを救ってきた男が、ツボにはまったときの強打も披露した。 「乾燥でボールが飛ぶし、感触もいい。入らないと思ったが、思った以上に飛んでくれた。気持ちよくフリーバッティングができました」と笑みがこぼれた東京ラウンドのMVP。砂漠の町にあり、空気が乾燥しているから打球が飛ぶ。さらに井端の勢いも打球を後押ししたのだろう。 米国入りしても相変わらず打撃は好調。そして守備でも、井端にとってプラスに働く要素があった。ノックで確かめたのはゴロの勢いだ。内野も芝が敷き詰められており、これまでの人工芝とは打球の質が変わる。 「日本よりも芝で打球が死ぬので、合わせにくいというのはあった。そのへんは諦めずに追いやすいと思う。最後まで諦めずに追えばいいかなと」 規則的に転がる人工芝と違い、捕球のポイントを合わせにくい打球もある。だが、心配はご無用。不規則なゴロをさばくことにかけては、日本球界で井端の右に出る者はいない。また芝で打球の勢いが落ちる分、捕球範囲も広がる。諦めずに追いかけ、球際に強い井端には、もってこいの環境だ。 「日本で思っていたよりはしっくりしていた。気にならない」。気候の変化でマイナスになることは、今のところ考えられない。「もう負けられない。勝って決勝にいければいい」と井端。アリゾナの強い日差しに負けない鋭い眼光で、頂上決戦を見据える。世界に誇る職人が、どこまでも追い風に乗っていく。 PR情報
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