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帰還困難区域で除染モデル事業
3月9日 5時34分

帰還困難区域で除染モデル事業
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原発事故の影響で長期にわたって帰還が難しいとされる「帰還困難区域」で、放射線量を下げるためにどのような除染方法が効果的か検証するため、政府は早ければことし5月にもこの区域で初めて除染のモデル事業を始めることになりました。

福島県の11市町村の避難区域での除染計画について、環境省は年間の被ばく線量が50ミリシーベルト以下の地域では来年3月末までに作業を完了する予定ですが、50ミリシーベルトを超え長期にわたって帰還が難しいとされる「帰還困難区域」については、効果的な除染方法がないため、これまで計画はありませんでした。
このため政府は、今後、避難区域の復興を進めるうえで、「帰還困難区域」の除染を進める必要があるとして、この区域で初めて除染のモデル事業を始めることを決めました。
モデル事業では、ほかの区域で行われている土の剥ぎ取りや水で洗い流す高圧洗浄などを試すほか、放射性物質が付着した建物を解体して撤去する方法も初めて取り入れ、放射線量を下げるためにどのような除染方法が効果的か検証する予定です。
政府は今後、モデル事業を実施する場所の選定やその区域の住民から合意を得る手続きを進め、早ければことし5月から作業を始めたいとしています。
また、政府は、「帰還困難区域」も含めた福島県内の避難区域内の墓地について、住民からの要望を受け、ことし8月までに除染を進めることを決めました。

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