首相 TPP交渉に参加意向伝える3月15日 12時11分
安倍総理大臣は、自民党幹部の会合で、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「TPPの交渉参加は、今がベストの時期であり、これを逃すとタイミングを失う」と述べ、15日夕方に記者会見し、交渉への参加を正式に表明する意向を伝えました。
安倍総理大臣は、15日午前、自民党の高村副総裁や石破幹事長ら党幹部との会合に出席しました。
この中では、党の外交・経済連携本部の本部長を務める衛藤前衆議院副議長が、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、米や麦など農林水産分野の5品目を“聖域”として関税撤廃の例外とすることなどを最優先に交渉に当たり、実現できないと判断した場合は交渉からの脱退も辞さないものとするなどとした党の決議を説明しました。
これを受けて安倍総理大臣は、「日米同盟を基軸としながら、アジア太平洋地域の経済圏のルール作りの中で日本が主導的な役割を果たしていきたい。TPPの交渉参加は、今がベストの時期であり、これを逃すとタイミングを失う。夏の参議院選挙の後になれば、交渉することはほとんど不可能だ。党の決議は実現させなければならず、日本として守るべきものを守るため、強い交渉力を持って臨むことが必要だ」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、公明党の山口代表との与党党首会談や、政府の「日本経済再生本部」の会議などを経て、15日午後6時から記者会見し、交渉への参加を正式に表明する意向を伝えました。
これに対し、出席者から、「交渉参加について、党の地方組織からは不安の声も出ており、きちんと説明してもらいたい」という意見が出され、安倍総理大臣は、記者会見で交渉参加を決断した理由などを詳しく説明したいという考えを示しました。
安倍総理大臣は総理大臣官邸で、公明党の山口代表と党首会談を行っていて、15日にTPPの交渉参加を表明することを説明し、理解を求めているものとみられます。
▽ 解説・TPPの影響は (3月15日 5時2分)
▽ GDP3.2兆円プラス・農林水産3兆円減少と試算 (3月15日 5時2分)
▽ 「TPP日本参加に懸念」米議員が書簡 (3月15日 9時12分)
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 首相 きょうTPP交渉参加を表明 (3月15日 5時2分) ・ 首相 TPP交渉参加「あす決断したい」 (3月14日 21時33分) ・ 首相 15日TPP交渉参加表明を検討 (3月13日 4時56分) |
[関連リンク] |
|