マー君ジャイアンツ戦先発　浩二監督　決勝頼むぞ

　【スコッツデール（米アリゾナ州）生駒泰大、穐村賢】第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で３連覇が懸かる日本代表は１３日（日本時間１４日）、当地で約２時間半、汗を流した。山本浩二監督（６６）は１４日の米大リーグ・ジャイアンツ戦に田中将大投手（２４）＝楽天＝を登板させることを明言。１９日の決勝戦先発が濃厚になってきた。日本は１５日にカブスと練習試合をした後に、準決勝と決勝の舞台となるサンフランシスコへ移動。日本が出場する準決勝は１７日に行われる。

　またマイアミで行われた２次ラウンド２組は敗者復活１回戦を行い、プエルトリコが４−３でイタリアに逆転勝ちし、敗者復活２回戦に進んだ。イタリアは敗退した。

　マーくんの決勝戦先発ステップが見えてきた。アリゾナで１４、１５両日に予定している練習試合。登板する投手には、その先がある。山本監督が「もちろんある。だから短いイニング…」と話した。

　準決勝、決勝の出番から逆算した上で、登板日とイニングが組まれている。決勝戦先発の投手も登板するかを問われた山本監督はこう答えた。「そうそう。明日はマー君が行くんじゃないか」。わざわざ自分から田中の名前を挙げた。　

　「頭で？　うん。でもみんな短いイニングで、調整だね。田中は２イニング？　そんなもんだね」

　順調なら決勝戦の先発はほぼ間違いないだろう。先発した開幕の直後は不安も見せたが、リリーフ登板で好投を続けた。「非常に状態はいいんじゃない。徐々に上がってきたからね」。山本監督も期待がふくらむ。

　田中はスコッツデールスタジアムで汗を流した。「アメリカだなって感じ。前回大会でも同じところを使っていて、同じ裏方さんもいて懐かしいなと思った」。前回、２００９年大会でも訪れた球場。今回は立場が違う。エース格として期待を背負っているのだ。

　「投手コーチから聞いている。前回の大会でもここで投げていて、その時は点を取られているので明日は…。調整というのは難しいが、しっかりと自分のペースで投げたい」。１４日に２イニング投げ、中４日で１９日の決勝戦へ。調子も上向き。もう迷いはない。まっすぐ突き進む。　（生駒泰大）