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旧陸軍登戸研究所の元職員、偽札製造の実態語る/川崎

2013年3月10日

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当時の様子を振り返る「旧陸軍登戸研究所」の元職員ら=川崎市多摩区の明大生田キャンパス

当時の様子を振り返る「旧陸軍登戸研究所」の元職員ら=川崎市多摩区の明大生田キャンパス

 旧陸軍登戸研究所(川崎市多摩区)で働いていた元職員による証言会「陸軍の秘密戦研究所」が9日、同研究所のあった明治大学生田キャンパスで開かれた。研究所の中でも特に極秘とされた「第三科」所属の元職員もおり、携わった偽札製造の実態を語った。主催の同大平和教育登戸資料館が初めて企画した。

 第三科は当時の中国の偽札製造を担った組織。中国経済の混乱を狙ったが、国家(陸軍)が偽札作りを主導することは、国際法的にも道義的にも問題となるため、研究所内部でも「秘中の秘」とされた。

 証言に立ったのは、第三科で働いていた大久保豊一さんと土本義夫さん、こまさん夫妻。「すかし」検査などを担当したこまさんは「蒋介石の顔写真を見せられ、曲がっていないか、ゆがんでいないかをチェックした。当時は写真で何を作っているのかも知らなかった」と述べた。

 偽札の裁断などを行った大久保さんは「本物と見分けがつかないぐらいの『本物の偽札』だった。なぜ中国のお札を作るのか不思議だったが、どう使うのかは聞かなかった」と回顧。完成した偽札を上海まで運んだ義夫さんは「長江で積み荷を落とし流されたことがあり、焦った。上海に到着すると、もてなしが豪勢だった」と振り返った。

 また、風船爆弾製造に携わった小川昭治さん、生物兵器開発の部署に所属した栗山清さんも証言した。

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