大学生/就活:ロート製薬、あえて脱・ネット 「思い」持つ学生と本音で対話
2013年02月24日
セミナーなどでの説明は「できるだけ本音で話す」ことを心掛けた。例えば、同社開発のスキンケア商品で100億円ブランドに成長した「肌研(ハダラボ)」を取り上げたこともある。「高級感も売り物の化粧品では、詰め替えできる商品など常識破りだった」と、他社が諦めるようなアイデアを生かすものづくりの大切さを話した。学生からも「どのような仕事をしているのかが分かった」など好評だった。
矢倉マネジャーは「ネットは悪ではないが、企業側は数を集めて安心し、学生側はどこにでも通じる志望動機を書いたESを大量に送る。思考停止状態からミスマッチが生まれていないか。お互いの相性確認をするのに、対話する努力は欠かせない」と話している。