NHK東海のニュース 名古屋放送局
手術遅延のがん患者死亡で謝罪
名古屋大学病院で、口の中のがんの疑いで手術を予定していた患者が、病院から手術の日程を伝えられないまま3年間放置されていたことがわかりました。患者は去年、がんが転移して死亡し、病院ではミスが治療の遅れにつながったとして遺族に謝罪しました。
名古屋大学病院の松尾清一病院長が13日会見を開いて明らかにしたものです。病院によりますと5年前、口の中のがんの疑いと診断された愛知県の30代の患者は入院して手術を受けることになっていましたが病院から入院や手術の予定日が伝えられず3年間、そのままになっていたということです。おととし4月に痛みが悪化し、改めて病院を受診したことから連絡のミスが分かり、急きょ、手術が行われましたがその後、がんが肺に転移して患者は去年、死亡したということです。病院では外部の専門家を交えて調査し、病院が入院の日程を決めるのに必要な書類を紛失したため入院の手続きや患者への連絡が行われなかったことや、患者にがんの疑いはあるものの「グレーゾーン」と告げられていたため、患者に手術の必要性が十分に伝わっていなかったことなどが原因としました。その上で、病院は予定通り手術していれば、治っていた可能性が高く病院側のミスが治療の大幅な遅れにつながったとして遺族に謝罪しました。松尾病院長は「亡くなった患者と遺族には心から哀悼の意を表したい。本当に申し訳ありませんでした」と話しています。
03月13日 18時34分