「肩こり、腰の違和感の原因って何?」という質問をお客さまから度々頂きます。原因と言ってもたくさんあるのですが、多くの直接的な原因は、筋肉内に蓄積した疲労物質だと思います(抹消神経の損傷などは除く)。そして、多くの場合は「不良姿勢」が大きく関係しています。そのため、肩こり・首の疲れ症状が軽い場合は、姿勢を改善するとスカッと解消する事が多いです。
ところで、「正しい姿勢」と言われると、どんな姿勢を思い浮かべますか? 多くの人は、「気をつけ」の姿勢を連想するのではないでしょうか。特に私と同年代の方は、正しい姿勢=「気をつけ」の姿勢として刷り込まれているのではないかと思います。
実は、この「気をつけ」の姿勢はあまり良いとは言えません・・・むしろ、不良姿勢のひとつ「軍隊姿勢」と言われる姿勢なのです。
「軍隊姿勢」=「気をつけ」の姿勢は腰を反らし、胸を張る姿勢なので、背中の筋肉は絶えず縮まって緊張し、血液の流れが滞って疲労物質も蓄積しやすいのです(写真【1】)。では、正しい姿勢とはどんな姿勢なのか、今回は自分で簡単にチェック出来る方法をご紹介します。
1. |
壁に背中を付け、次に「かかと・お尻・後頭部」が壁に付くようにします(写真【2】)。 |
2. |
1の状態で、腰の一番反っている部分に手のひらを入れます。 |
2で、手のひらが一枚くらいだとちょうど良く、二枚ほどだとやや反り腰、そして肩こりや腰の違和感に要注意です。三枚だと反り腰! 肩こり、腰の違和感は危険信号です。ちなみに一枚も入らないのもあまり良くないです。
日頃のチェック方法のひとつとして、実践してみてくださいね。
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【1】軍隊姿勢は、背中の筋肉が縮まって、血液の流れが滞ってしまいます。

【2】腰の一番反っている部分に手のひらが一枚ほど入るくらいが、ちょうど良いです。 |