ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す日本代表は12日夜(日本時間13日午後)、最終調整を行う米国・アリゾナ州フェニックスに入った。決戦ムードが高まる中、一番燃えているのは主将・阿部慎之助捕手(33)だ。決戦の地、カリフォルニア州サンフランシスコのAT&Tパークで世界を揺るがす“伝説弾”を放ち、山本浩二監督(66)を胴上げすると意気込んでいる。
侍ジャパンの主将にして4番・捕手。大会3連覇を目指すチームにあって最も重責を担っている阿部は「本当にしんどいです」とも口にしているが、これはあくまで一流のジョークだ。本音はやはり「選手一丸となって優勝を目指し、浩二監督を男にしたい」。その思いはバットにも乗り移るようになり、日本ラウンドの最終戦となった12日のオランダ戦ではWBC史上初となる1イニング2本塁打と大爆発。ヒーローインタビューでも、決めゼリフの「最高でーす!」が飛び出すなど、最高の状態で決戦の地へと乗り込んだ。
その阿部には、今大会でいくつかの目標がある。その一つが、指揮官を胴上げすること。今回は日本人メジャーリーガーが全員参加を辞退したことで、チーム編成に苦しむ山本監督の姿を目の当たりにした。現場から離れていることで“大丈夫か”とささやかれたこともあった。そんな苦境にあっても指揮官は決して言い訳しなかった。また、早くから自分を主将に指名してくれたことに最高の結果で応えたいのだ。
2つ目はリベンジ。国際大会の経験が豊富な阿部だが、実は苦い思い出も少なくない。中大時代に参加した2000年のシドニー五輪では控え扱い。韓国との3位決定戦で9回に代打で起用され、最後の打者になった。08年の北京五輪ではチーム9試合中、4試合で先発マスクをかぶったがパッとせず、米国との3位決定戦では再び最後の打者となる屈辱を味わった。09年の前回WBCでは城島(マリナーズ=当時)が正捕手のため出番はほとんどなかった。それだけに今回のWBCにかける思いは強い。
そんな阿部をさらに燃えさせる“ターゲット”が決戦の地・米国にいる。人の目では捉えられない高速で飛び回る未確認生命体、スカイフィッシュだ。米西海岸で最も多く映像などによる目撃例がある。
きっかけは昨年8月のDeNA戦で放った“空中バウンド本塁打”だ。阿部のバットが叩き出した飛球が中堅手前で軌道を変え、バックスクリーンに飛び込んだ映像が「超常現象」と話題になった。当時、本紙も調査に乗り出し「これに当たったのでは?」と、阿部に持ちかけたのが“スカイフィッシュ激突説”だった。
それを聞いた阿部は「スカイフィッシュ!? そんな名前、初めて聞いたよ。捕獲例がない? じゃあ、俺が打ち落としていたら世界的なニュースだったのか…」と真顔で悔しがったほど。決勝トーナメントが行われるAT&Tパーク(サンフランシスコ)が“本場”と知ると「よし、今度こそ打ち落とすか!」と、これまた真顔でリベンジを誓った。
しかし、同球場は右翼ポールまで94・2メートルと短いが、右中間最深部は128・3メートル。高さ約7・6メートルのフェンスが中堅まで連なり、後方の入り江から逆風が吹く。左打者にとって本塁打が出にくい球場として知られており、昨季世界一のジャイアンツは敵地(81試合)で72本塁打放っているが、本拠地(同)のここでは31本塁打にとどまっている。
一発を狙うあまり大振りになっては元も子もないが、世界を制したチームの本拠地で“伝説弾”となれば、侍ジャパン3連覇の偉業はより現実に近づくだろう。
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