全国の公共職業安定機関では職業紹介業務に 『労働省編職業分類』（平成 11年版）を使用しています。この分類は、大・中・小・細分類の4階層で構成されており、このうち細分類レベルの項目が業務に使われています。細分類項目は、分類の最下層レベルの職業ですが、現実の求人職種や求職者の希望職種と必ずしも一致するわけではありません。それは細分類項目のほうが、仕事のくくりがやや大きくなっているからです。このため業務では特定の名称の職業が職業分類のどの項目に該当するのかを示す資料が必要になっています。この資料が「職業名索引」です。

　現行の職業名索引は平成 11年版です。従来、索引は新たな職業名を追加することが中心になっていました。その結果、現在ではほとんど使われなくなった多くの職業名が残り、利用者に古色蒼然とした印象を与えがちでした。そこで今回の新訂版の作成にあたっては、従来と同様に、一般に広く使われ、かつ定着していると考えられる新しい職業名を積極的に採録するとともに、初めて古い職業名の整理を行いました。

　索引作成の第一歩は職業名の収集です。各種の情報源から合計 59,600種の職業名を収集し、それらの職業名を編集方針のもとに整理して、最終的に 18,600種を索引に採録しています。

本書には、利用の便を考慮して、(1) 漢字・平仮名職業名の五十音別索引表、(2) 片仮名職業名の五十音別索引表、(3) ローマ字大文字略語職業名のアルファベット順索引表、(4) 職業分類番号別索引表、の４種類の索引表と職業分類表が収録されています。