「海軍新鋭戦闘機」。戦争中、零式艦上戦闘機の名称は一般国民には知らされず、新聞等の写真には海軍新鋭戦闘機と書かれていたそうです。現代に住む私達にとっては遠い昔の、モノトーンの世界の、クラシックな戦闘機に過ぎません。が、それはかつて日本の科学技術を結集して作られた「海軍新鋭戦闘機」なのです。 CFS2の公式ガイドブック「Microsoft Combat Flight Simulator2: WWWII Pacific Theater: inside moves」(アスキー刊)にはCFS2に出てくる飛行機と実機のの性能の差は最大5%以内に収まっていると書かれています。もちろん機体の挙動の全てについてその公約が守られているかどうかは不明ですし、確かめる術もありませんが、この伝説の戦闘機が鮮やかに魅力的に再現されている事は疑いないと思います。 それはまるで、CFS2で上手に飛べるようになったら本物の零戦を操縦できるのではないかという馬鹿馬鹿しい(にもかかわらず夢のような)錯覚を起こすほどです。 CFS2では二一型と五二型の2種類の零戦に搭乗することが出来ますが、米海軍の新鋭機に押されて凋落していくイメージの五二型よりも、性能はともあれ、管理人の愛機でもある栄光に包まれた二一型に焦点をあてていろいろ調べてみました。 |
[左] 昭和16年5月26日、中国大陸を飛ぶ2機の零戦一一型。二一型は空母運用のために一一型の両翼端50cmを折りたためるように改修した型でフォルムは基本的に一一型と同じ(一一型には一部を除いて着艦フックもありませんでした)。ただし、この写真は一一型でも初期の機体で、風防後端のガラス部分が大きいものです。 [右] CFS2の零戦。色合い、フォルム共に文句無しですが、ハイライト(スペキュラー/鏡面反射光)が無く(もしくは弱く)、コントラストもやや弱いため、写真というよりはイラストというか絵画っぽいのが少しだけ残念。個人的にはJane's F-15(F-15E戦闘機のフライトシミュレータ)位のてかりがあってもよかったです。 |
[左]コンピュータの操縦するグラマンF6F-3「ヘルキャット」に7.7mm機銃を撃ち込む瞬間を外部視点で見たスクリーンショット。垂直旋回中で昇降舵が上がっています。薬莢が飛ぶところまで再現されていますが、硝煙は再現されていないようです。[右]左と同じ瞬間の仮想コクピット視点。水平線に合わせるとこれだけ傾いています。これだけ傾く乗り物に一般人が乗ろうと思うと遊園地に行く必要があります。飛行機の動きがちがう、三舵の使い方に、玄人と素人の差があるのである。<中略>こんな腕では、五機、いや十機でかかってきても私を落とすどころか、数分のうちに私の餌食になってしまうのである。 (「続・大空のサムライ」坂井三郎著、光人社NF文庫) |
CFS2で空中戦のときに計器パネルを出している人は少ないのではないかと思いますが、計器を出したり、仮想コクピット画面で飛ぶのも雰囲気を楽しむには楽しいものです。 これらのコクピットの描写と、CFS2で可能な操作がどの程度実機を反映しているのか検証してみました。ただ、半世紀前の戦闘機であり資料も少なく(メーカーの三菱重工でも設計図は一部しか残っていないということです)、本に載っていても何型の資料か分からなかったりしますし、実機自体も各型合わせて20機弱しか残っていないようで、修復時に計器が換装されていたりして実際のところはよく分かりませんでした。 コクピットレイアウトについては主に「図解・軍用機シリーズ 零戦」(光人社刊、雑誌「丸」編集部編)の図解を参考にしましたが、これも昇降計の絵が描いてあるところに油圧計とか書いてあったりして、他の部分もどの程度信頼できるのか分かりません。 これによると、二一型と五二型では計器のレイアウトが異なっていたようです。CFSのパネルの計器配置は二一型も五二型も一緒ですが、その両方とも実機とは異なっています(一部はゲーム性のためわざと変えられているようです)。 誤解を招くといけないのであらかじめお断りしておきますが、管理人はCFS2と実機がどの程度同じなのかという純粋な興味から調べただけであって、違っているから悪いとか一緒でなければ駄目とかいうものでは一切ありません。PCのディスプレイの面積が小さく、スイッチ類は主にキーボードを使用しなければならないという制約のもとでは計器配置や操作方法が実機と違うのは仕方がないと考えています。 |
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資料を基に零戦二一型のコクピットのレイアウトを作成しました。機能上CFS2で再現されていると思われるものは黒色で、再現されていないと思われるものは灰色で名称が入っています。 また、実機とCFS2の計器およびインターフェイスについて再現性を可能な限り検証してみました。 |
計器 | CFS2 | 説明 |
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水平儀 (姿勢指示器) |
水平線を示す計器です。空の部分が青く塗られています。この計器によって雲中などでも自機のバンク(ロール)角およびピッチ角を知ることが出来ます。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされています。ジンバルロックして正常動作しなくなることがあるため、曲技飛行等を行うときにはロックしていたとの事です。 | |
旋回計 | 旋回状況を示す計器で通称「針玉」と呼ばれていました。上に目盛りがふってあるものが旋回計「針」で、旋回率を表示しています。下のガラス管にボールが入っているものが傾斜計「玉」で、重力のかかる方向を示し、このボールが中心からずれている場合には機体が横滑りしていることを表しています。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされています。確証はありませんがCFS2の傾斜計の動き方は少しおかしいのではないかと思っています。 | |
速度計 | 対気速度を示す計器です。単位は10kt(ノット、1kt=1.852km/h)です。針が2周する計器で、1周目は外側の目盛りを、2周目は内側の目盛りを読みます。基本的には2個の気圧計で静圧と動圧の差をとって速度に換算しています。速度計の示す速度を指示対気速度(IAS)といいます。速度計は高度による空気密度の変化を考えませんから、高度が高くなると低めの値を表示します。高度で補正した大気速度を真対気速度(TAS)といいます。正確にはTASはIAS×sqrt(海抜0mでの空気密度/飛行高度の空気密度)ですが、1000フィートあたり2%の増加とする簡易計算法もあるようです。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされており、設定により真対気速度を表示する事も出来るようです。 | |
高度計 | 高度を示す計器です。針は2本あり、丁度時計のように読みます。長い針の単位は1000m、短い針の単位は10000mです。ややこしいことにこれも針が2周する計器で、1周(奇数周)目は0〜4、2周(偶数周)目は5〜9として読みます。長い針が2周すると短い針が1のところ(10000m)を指します。気圧計で静圧を高度に変換して表示しています。気圧は変動するので、実機には表示高度を校正するノブが下についているようですがCFS2には描画されていません。CFSでは実機と同じ位置にレイアウトされています。 | |
昇降計 | 上昇率および降下率を表示する計器です。単位は100m/分です。静圧の変化を高度変化率に変換しています。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされています。 | |
定針儀・羅針儀 | 定針儀および羅針儀は共に針路を表す計器で、中にある定針儀はジャイロコンパス、外側の羅針儀は磁気(マグネティック)コンパスです。地球の北極南極と地磁気の極はずれているので磁気コンパスは正確に地図上の北を指しません。磁気コンパスの指す北と地図上の北のずれ角を偏差といいますが、CFS2では偏差がシミュレートされているとの事です。飛行機自体が金属であることによる磁気コンパスのずれ(自差)についてはシミュレートされていないようです。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされていますが、資料が無いので計器自体の描写が実機と同じかどうかは分かりません。 | |
前後傾斜計 | CFS2にはありません。どのような動作をする計器かも不明です。寒暖計のような形状の計器で目盛りの中心は0です。ピッチ角(と加速度)による重力の向きの前後方向のずれ(縦方向の傾斜)を表示する計器ではないかと推測されます。 | |
航路計 | CFS2にはありません。どのような動作をする計器かも不明です。旋回計の「針」のような形状の計器です。 | |
航空時計 | 時計です。ただどの地域の時間をセットしていたかは不明です。実機では同じ横位置の上段にレイアウトされていたようです。 | |
胴体タンク燃料計 | CFS2では燃料計は主計器パネルに配置されていますが、実機では左側の計器パネルにレイアウトされていました。実機では翼内タンク燃料計とは別になっていました。CFS2の計器のデザインが実機と同じかどうかは不明です。CFS2では現在選択されている燃料タンクの残量を表示します。 | |
翼内タンク燃料計 | 実機では胴体タンク燃料計の手前に配置されていました。実機では翼内燃料タンクで左タンクが選択されていれば左タンクの残量を、右タンクが選択されていれば右タンクの残量を表示したようです。 | |
回転計 | プロペラ回転数を示す計器です。単位は100RPM(回転/分)で1周半する計器です。1周目は外側の目盛りを、2週目は内側の目盛りを読みます。零戦は定速プロペラ(可変ピッチプロペラ)を採用していてスロットルを増減しても回転数は自動的に一定に制御されます。CFS2でも実機と同じ位置にレイアウトされています。 | |
吸入圧力計 (ブースト計) |
吸入混合気圧の大気圧との差を示す計器です。計器自体の単位はmmHgです。CFS2でマウスを当てたときにはcmHg単位ででます。指示が負(マイナス)の時には吸気圧は大気圧より低くシリンダーが混合気を吸い込んでいる状態、正(プラス)の時には吸気圧が大気圧よりも高く、過給気(スーパーチャージャ)がシリンダに混合気を押し込んでいる状態を示します。赤く塗られている部分は正の部分で示しているだけで危険領域とは違います。CFS2の配置は五二型のものではないかと思います。二一型では主計器パネルの下段右端にあったのではないかと思われます。 | |
シリンダ温度計 (筒温計) |
シリンダの温度を示す計器で、単位は℃です。実機では主計器パネルの上段左から2番目に配置されていたようです。 | |
吸気温度計 | CFS2にはありません。実機では左横の計器パネルにレイアウトされていたようで、その名の通りの計器だったと思われますが、どんなデザインの計器だったかは不明です。 | |
油温計 | 潤滑油の温度を示す計器です。単位は℃。実機では通常40℃〜50℃の範囲にあったとの事です。 | 油圧計 | 潤滑油の油圧計です。単位はkg/cm2。約4kg/cm2が標準値だったようです。潤滑油の油量計が無かったのでこの計器が頼りでした。CFS2でも実機と同じ位置に配置されています。 |
燃圧計 | 燃料圧力計です。単位はkg/cm2。約0.32kg/cm2が標準値だったようです。CFS2でも実機と同じ位置に配置されています。 | |
油圧警告灯 | CFS2にはこの警告灯がありますが、実機にあったかどうかは不明で、少なくともこの位置にはありませんでした。フラップや着陸脚を駆動している油圧系の圧力に異常があると点灯します。 | |
酸素計 | CFS2にはありませんでした。デザイン、動作共に不明です。酸素マスクに供給する酸素流量を示す計器でしょうか? | |
主脚・尾輪作動指示 | 着陸脚の状態を示す指示器です。上がっているときは赤、完全に下がってロックされると緑が点灯します。この他に、主翼の20mm機銃の内側にも、主脚が下り切ると出っ張りがでるようになっていて確認できたとの事です。CFS2では主計器板にレイアウトされていますが、実機では左側、スロットルのすぐ下ぐらいにある配電盤の上面にレイアウトされていました。 | |
フラップ開度指示器 | CFS2では主計器板にレイアウトされていますが、実機では右側面に着艦フック開度指示器とまとめられて配置されていました。実機でのデザインは不明ですがCFS2のデザインとは異なっていたのではないかと思われます。 | |
着艦フック開度指示器 | CFS2にはありません。実機ではフラップ開度指示器とペアになって右側面にレイアウトされていました。デザインは不明です。 | |
20mm機銃装填指示灯 | CFS2にはありません。4つの指示灯で構成されていたようですが、どのような意味かは不明です。 |
インターフェイス | CFS2 | 説明 | |
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イメージ | 操作 | ||
操縦桿 | テンキー[8]:昇降舵下げ/ テンキー[2]:昇降舵上げ/ テンキー[4]:補助翼左/ テンキー[6]:補助翼右/ テンキー[5]:補助翼(方向舵も)中立/ マウス/ アナログジョイスティック | 前後に倒すことで昇降舵(エレベーター)を、左右に倒すことで補助翼(エルロン)を動かします。キーボードでは非常に操作性が悪いので通常はアナログジョイスティックを使用します。設定によってマウスも使用可能ですが、やはり操作性は劣ります。実機の操縦桿にはボタンやレバー等は付いていなかった様です。 | |
ラダーベダル (フットバー) |
テンキー[0]:方向舵左/ テンキー[Enter]:方向舵右/ テンキー[5]:方向舵(補助翼も)中立/ アナログジョイスティック | 真ん中を支点に支えられた棒で、左足を踏み込むと方向舵が左を向き、右足を踏み込むと方向舵が右を向きます。捻り動作のある4軸のアナログジョイスティックがあれば割付けられます。キーボードでは非常に操作性が悪いので、設定画面にて「オートラダー」を設定して方向舵制御を自動にしたほうが良いでしょう。管理人はラダーペダルに割り当てています。 | |
昇降舵トリムタブ操作ハンドル | テンキー[7]:ダウントリム/ テンキー[1]:アップトリム/ (アナログ軸に割付可能) | 実機では座席左側の操作輪を回してピッチトリムを調整しました。昇降舵の後ろにはトリムタブと呼ばれる小さな可動翼面がついていて、その角度を変える事によって昇降舵を流れる気流の方向を少し変え、昇降舵にかかるヒンジモーメントを調整することが出来ます。定常的な飛行状態になったときの操縦間の位置で昇降舵のヒンジモーメント(つまり操縦桿にかかる力)がなくなるように調整します。CFS2では描写はありませんが機能は実装されています。 | |
補助翼トリム操作 | [Ctrl]+テンキー[4]:左トリム/ [Ctrl]+テンキー[6]:右トリム | 零戦二一型には飛行中に操縦席から操作できる補助翼のトリム装置はありませんでした。トリムタブは固定式で、地上にてペンチで曲げて調整する仕組みでした。 | |
方向舵トリム操作 | [Ctrl]+テンキー[0]:左トリム/ [Ctrl]+テンキー[Enter]:右トリム | 補助翼と同じく、零戦二一型には飛行中に操縦席から操作できる方向舵のトリム装置はありませんでした。トリムタブは固定式で、地上にてペンチで曲げて調整する仕組みでした。 | |
スロットルレバー | キーボード[5]〜[9]〜[0]:出力50%〜100%まで10%単位で設定 [^]:出力上げ/ [-]:出力下げ/ マウスにてスロットルレバーを操作/ アナログジョイスティック | 混合気の流量を変更するインターフェイスです。スロットルレバーを前に押すとエンジン出力が増し、後ろに引くとエンジン出力が下がります。キーボードでは操作性が非常に悪いため、アナログジョイスティックに割り当てたほうが良いでしょう。 | |
A.C. (混合気コントロール) |
[Ctrl]+[^]:濃く/ [Ctrl]+[-]:薄く/ [Shift]+[4]:最も濃く/ マウスにて混合気コントロールを操作/ (アナログ軸に割付可能) | エンジンに送り込む空気と燃料の比率(空燃比)を手動で制御する装置です。燃料が薄い状態をリーン、濃い状態をリッチといいます。高度が高くなると酸素の量が少なくなるため、低空よりも燃料の量を減らしてリーン側に調整した方が燃費が良くなります。最大出力を必要とする離陸、上昇、着陸、戦闘時にはフルリッチに設定します。零戦二一型ではこれとは別にA.M.C(自動混合気コントロール)が装備されており主にそちらが使用されていたようです。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされていると思われます。 | |
A.M.C.(自動混合気コントロール) | 設定画面で「混合気の自動調整」をチェック | CFS2には描写されていません。A.C.と同じような形状のインターフェイスで、スロットルの前方に配置されていました。高度(気圧)によって自動的に空燃比を制御する機器だと思われます。レバーは自動で動いき、レバーをフリーにしたりロックしたり出来たようです。CFS2では設定画面の自動調整が同等機能ではないかと思います。本ページで示したA.C.とA.M.Cの位置が反対に入れ替わっている資料もあります。 | |
プロペラピッチ制御レバー | [Shift]+[^]:回転数増加/ [Shift]+[-]:回転数減少/ マウスでプロペラピッチコントロールを操作/ (アナログ軸に割付可能) | プロペラピッチを制御するレバーです。零戦は定速プロペラ(可変ピッチプロペラ)を採用していました。これはエンジン出力の増減にかかわらずピッチ(プロペラの羽の捩り角)を自動的に変更してプロペラの回転速度を一定に保つという機構です。最大出力を必要とする離陸、上昇、着陸、戦闘時には高回転側(ピッチ小)に設定しますが、巡航時にはピッチ角を大きくして効率を良くします。CFS2では実機と同じ位置にレイアウトされています。 | |
フラップ切替レバー | [Shift]+[V]:全て上げる/ [V]:一段上げる/ [F]:一段下げる/ [Shift]+[F]:一番下まで下げる/ | 主翼内側後縁のスプリットフラップを制御します。フラップは油圧で制御されていました。実機では座席右側についているレバーで操作しました。どのような操作をしたかは不明ですが、フラップ上げ、中立、フラップ下げの3位置で動作したのではないかと管理人は思っています。CFS2ではインジケーターがスイッチの動作を兼ねていて0〜40度まで10度ずつ5段階で動作します。実機では無段階だったのではないかと思います。 | |
脚切替レバー | [G]:上げ下げのトグル動作> | 着陸脚の出し入れをする為のレバーです。実機では座席右側についているレバーで操作しました。どのような操作をしたかは不明ですが、脚出し、中立、脚収納の3位置で動作したのではないかと管理人は思っています。着陸脚の状態は主脚・尾輪作動指示器に表示されました。油圧が少なくて済むように主脚は左右別々のタイミングで出し入れする機構になっていました。尾輪の出し入れもこのレバーで操作したかどうかは不明です。CFS2の計器パネルにはインターフェイスはありませんのでキーボードで操作します。 | |
応急脚出引手/応急用手動ポンプ | [Shift]+[G]:手動での脚下げ | トラブルにより着陸脚が正常に出ない場合には、これらのインターフェイスで着陸脚を出したようです。脚切替レバーを下げ位置にして応急用手動(油圧)ポンプを動かしたようです。応急脚出引手がどのようなものかは不明です。CFS2にはインターフェイスの描写はありませんが、対応する操作はあります。ただ管理人は使ったことが無いので、[Shift]+[G]を押し続けるのか何回も押すのか使い方がよく分かりません。 | |
車輪ブレーキ | [B]:車輪ブレーキ(両輪) [,]:左車輪ブレーキ [.]:右車輪ブレーキ [Shift]+[B]:パーキングブレーキ (左右独立にアナログ軸に割付可能) | ラダーペダル(フットバー)の左右の足を置く部分のあぶみのようなものが取り付けらたペダルで左右の車輪独立にブレーキを制御したようです。尾輪にはブレーキは無かったようです。尾輪にはステアリングも無いため、タキシング中の方向転換には左右のブレーキで行いました。実機にはパーキングブレーキはありませんでした。CFS2ではキーボードで操作しますが、アナログ入力デバイスに割り当てることも出来ます。管理人はCH社のPRO-PEDALSというラダーペダルに左右独立に車輪ブレーキを割り当てて使っています。 | |
着艦フック巻上ハンドル/着艦フック降ろしレバー/着艦フック離脱レバー/TD> | [Shift]+[H]:上げ下げのトグル動作 | 着艦フックの操作を行うインターフェイスです。着艦フック下ろしレバーでフックを下ろし、巻き上げレバーでフックを収納したと思われます(日本語の通りですな)。離脱レバーが何かはよく分かりません。もしかしたらワイヤーを引っ掛けるフックを伸ばしてワイヤーをリリースするためのレバーかもしれません。 CFS2では描写は無く、キーボードで上げ下げの操作を行います。 | |
風防開閉レバー | [Shift]+[C]:開閉のトグル動作 | 実機では風防前方左側にあるレバーで風防を開閉したのではないかと思われます。離着陸時には風防を開けていたようです(おそらく視界確保のため)。CFS2では描写はなくキーボードで操作します。ちょっと嬉しい機能のひとつです。 | |
主翼展開/折り畳み | [Shift]+[W]:展開折り畳みのトグル動作 | 二一型は翼幅が12mあり、空母での運用のために左右翼端をそれぞれ50cmずつ折り畳めるようになっていました。ただし操縦席からの操作はできなかったようです。CFS2ではキーボードで操作できます。意味があるかどうかは別として、主翼を畳んだり開いたりしているとなんとなく幸せな気分になってきます。 | |
機銃/機関砲発射レバー (機銃発射把柄) |
[Shift]+[Space](ボタン01):7.7mm機関銃の発射/ [Ctrl]+{Space](ボタン02):20mm機関砲の発射/ [Space]:機銃と機関砲を両方発射 | 実機ではスロットルレバーの前にある自転車のブレーキのようなレバーを握ることで機銃を発射していました。武器は後述の切替スイッチによって選択します。CFS2ではそれぞれ別のキー(ボタン)に割り付けられています。通常はジョイスティックの引金とボタンに割り付けられていると思います。 | |
機銃切替スイッチ | 実機ではスロットルレバーの先端のスイッチで7.7mm機関銃と20mm機関砲を切り替えていました。両方の武器を同時に発射するモードがあったかどうかは不明です(おそらく無かったのではないかと思います)。CFS2のスロットルパネルのスロットルレバーの先端にそれらしきスイッチが描画されていますが、機能としてはありません。 | ||
機銃安全装置 | CFS2にはありません。詳細は不明ですがその名の通り機銃/機関砲のマスタースイッチであろうと思われます。 | ||
爆弾投下器レバー | [Backspace]:武器の選択 [Enetr]:武器の投下 | 実機では操縦席の左側の2本のレバーで投下したようです。それぞれが左右の爆弾架に対応していたのではないかと思います。CFS2では武器の種類を選択してから投下という手順になりますが、1個ずつ2回に分けて投下することは出来ないようです。 | |
マスタースイッチ | [Ctrl]+[B]:オンオフのトグル動作/ 計器パネルのスイッチをマウスで操作 | 実機にもバッテリーと発動機のスイッチがあったようですが、コクピットのどこにあったのかは分かりませんでした。主脚・尾輪作動指示灯のついている箱の側面の配電盤についていたのかも知れません。CFS2のスイッチのデザインが実機と同じかどうかは分かりません。 | |
エンジンメインスイッチ | 計器パネルのスイッチをマウスで操作 | エンジンの発火装置のスイッチです。左右二つの発火装置を積んでいてどちらかが故障してもエンジンが回るようになっています。通常は「両」の位置で両方の発火装置を使用します。飛行前の試運転では右左片方にして50RPM以下の変動ならば正常とされていました。CFS2では実機と違う場所にレイアウトされていました。電路切断機と書かれていますが、実機では主切断機と書かれており、実機のスイッチは丸い枠からかなりはみだす大きさだったようです。 | |
イナーシャスターターレバー | 計器パネルのレバーをマウスで操作 | 零戦にはセルスターターはついておらず、整備員がクランクを回してエンジンを始動するイナーシャスターターでした。このレバーはイナーシャスターターのフライホイールとエンジンの軸をつなぐためのレバーだと思われます。CFS2では主計器パネル上に配置されていますが、実機では主計器パネルのすぐ右側にレイアウトされていたようです。 | |
点火栓昇圧器スイッチ | どのようなものか全く不明です。点火栓とはプラグのことでしょうか? | ||
カウルフラップ開閉ハンドル | [Shift]+[E]:カウルフラップを開く/ [Ctrl]+[E]:カウルフラップを閉じる/ スロットルパネルのハンドルをマウスで操作。 | カウル後端周囲にに設置されている扉(カウルフラップ)の開閉を行うハンドルです。零戦二一型の「栄一二型」エンジンは空冷エンジンで、カウルフラップの開閉により空気の流量を変えて温度を調整していました。CFS2ではエンジンの温度についてのシミュレートは非常に簡略化されており、もし厳密にシミュレートしたらCFS2パイロットの5人に4人は離陸5分後にはエンジンが焼きついて墜落するとの事です(実際にはもっと多いと思います。100人のうち99人ではないでしょうか;笑)。実機ではハンドルをくるくる回したのて開け閉めをしたようですが、CFS2ではスイッチのようになっています。ハンドルの動作と開閉表示が反対です。実機ではコクピットの右側にレイアウトされていました。 | |
オイル冷却器シヤッター開閉ハンドル | CFS2にはありません。カウル下面後方に潤滑油を冷却するためラジエター用のエアインテイクがついていましたが、そのシャッターを開閉するインターフェイスと思われます。 | ||
燃料タンク切り替えコック | 主計器パネルの燃料タンクセレクタをマウスで操作。 | 胴体タンクと翼内タンク(主タンク)用の切替コックが別々にありました。切替コックはもう一つあり、増槽用と思われます。各切替コックは全く独立だったようで、複数タンクを同時に使用することも出来たようです(燃料がタンク間を移動してあまりよくない結果を招いたようですが)。CFS2では主計パネルに切替スイッチとしてレイアウトされていますが、実機では操縦席左側に配置されていました。 | |
増槽タンク投下レバー | [Ctrl]+[Shift]+[D]:増槽投下 | 引き手を引くと増槽が投下されたようです。CFS2には描写はありません。キーボードで操作します。 | |
手動燃料ポンプ | CFS2にはありません。 | ||
燃料注射ポンプ | CFS2にはありません。どのようなものかも不明です。 | ||
計器灯点灯/消灯 | [L]:点灯消灯のトグル動作 | このスイッチはあったのではないかと思いますが、どこにあったかは不明です。主脚・尾輪作動指示灯のついている箱の側面の配電盤についていたのかも知れません。CFS2では描写はありません。 | |
消化装置引き手 | CFS2にはありません。エンジンの消化器のレバーです。実機にはエンジン以外の火災を消す装置はありませんでした。 | ||
無線機 | [Shift]+[R]:無線のオンオフ [S]:「編隊を解け」 [R]:「編隊を組め」 [A]:「攻撃せよ」 [H]:「助けてくれ!」 | 実機に無線電話は装備されていましたが、殆ど役に立たなかったため、僚機とのコミュニケーションには主に手信号等を使ったとの事です。敵機を発見すると機銃を発射したりして編隊に知らせました。重量軽減のため無線機を取り外してアンテナを切り取ったりもしたようです。CFS2では受信のオンオフをキーボードで操作します。僚機に無線で命令を出すコマンドがいくつかあります。これらは無線がオフの時には使えません。 | |
自動酸素吸入 | CFS2にはありません。パイロットへの酸素供給を行うシステムのインターフェイスだと思われますが詳細は不明です。 | ||
酸素吸断コック | CFS2にはありません。パイロットへの酸素供給をオンオフするコックだと思われますが詳細は不明です。 | ||
応急浮袋装置開閉弁 | CFS2にはありません。実機には不時着水した時に機体が沈まないようにするための仕組みが装備されていました。主翼の一部は水密構造になっていて浮力を持ちますし、胴体には圧搾空気で膨らむ浮き袋が装備されていました。これはその浮き袋に圧搾空気を送り込むためのコックです。 | ||
地図表示 | [M]:マップの表示。 | 機械的に地図を表示するシステムはもちろん実機にはありませんでした。パイロットは航空図を持っていて航法を行いました。 | |
脱出 | [O]3回:脱出 | 捕虜になることは許されないとの観点から、敵地への攻撃任務の時にはパラシュートを積んでいかなかったようです。迎撃戦闘の場合にはパラシュートを積んだそうですが、殆どメンテナンスされていなかったため実際には開かなかっただろうということです。現代の戦闘機には座席ごと火薬で射出するシステムが装備されていますが、当時は風防を開けて自力で飛び出さなければなりませんでした。 |
いくつかの資料をクロスリファレンスして調べましたが、例によって詳細についてはよく分かりませんでした。CFS2では、エンジンを掛けずにしばらくほうっておくと、5分ぐらいでバッテリーが上がってしまうのかエンジンが掛からなくなってしまいますので、機外点検等を行う場合にはバッテリースイッチを切っておいた方が良いようです。 まあ暇な人は一度お試しください。 |
実機 | CFS2 | 説明 |
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[CTRL]+[B]または主計器パネルで操作してバッテリースイッチをオフにしておく。 | ||
機外点検 | ||
タイヤ空気圧 | [F4]にて機外視点にして確認 | 目視で正常な常態か確認 |
主脚 | 目視で正常な状態か確認 | |
尾輪 | 目視で正常な状態か確認 | |
オレオ | 目視で正常な位置か確認。主脚オレオの位置はフェアリングにマーキングしてある青黄赤(CFS2では青赤のみ)のマーキングが隠れる度合いでみます(CFS2ではオレオは動くように見えますが気のせいかもしれません)。 | |
車輪止め | [Shift]+[B]キー(パーキングブレーキ)で代用 | 車輪止めは整備員が外しましす。 |
胴体各部の点検窓カバー | [F4]にて機外視点にして確認 | 目視で正常な状態か確認。しかしどこが点検カバーなのか不明ですな(笑)。 |
各燃料補口の蓋の締付 | 目視で正常な状態か確認。胴体タンクの給油口は遮風板のすぐ前、よくないタンクの注ぎ口は主翼上面の赤い小さな丸いマーキングのところです。増槽の給油口は前部上面にありました。 | |
ピトー管カバー | 外されているか確認 | |
20mm機銃の栓 | 外されているか確認 | |
三舵の振れ止め板 | 外されているか確認 | |
携行品の確認 | 必要に応じて煙草、飲み物、菓子などを準備しておきましょう。 | 実際になにが携行されたかはよく分かりませんが、航空図は必需品だったでしょう。巻寿司やサイダー等も持っていったようです。もちろん煙草は吸えませんでした。 |
搭乗する | CFS2では意味がありません。 | 機体左側より搭乗します。胴体と主翼に4箇所のステップがあり、主翼には歩行箇所が示してあります。 |
機内点検 | ||
バッテリースイッチをオン | [CTRL]+[B]または主計器パネルで操作 | |
着陸装置指示器のスイッチをオン | CFS2にはありません。元気良く「スイッチオン」等と言いましょう | |
その他の電気系統スイッチを必要に応じてオン | ||
フラップ切替レバーを中立にセット | CFS2にはありません。 | |
着陸脚切替レバーを中立にセット | CFS2にはありません。 | |
酸素マスクへの酸素の供給を確認 | CFS2にはありません。 | |
燃料の確認 | 主計器パネルの燃料タンクセレクタを使ってタンクを切替、主計器パネルの燃料計を確認 | 実機では燃料計は胴体タンクと翼内タンクの2個ついていました。 |
燃料コックを主タンク(翼内タンク)に切替。胴体タンクオフ、両翼タンクオン | 主計器パネルの燃料タンクセレクタでセット | 増槽があっても安全のため離陸時には主タンクを使ったようです。左右ありますがどっちでもいいでしょう。実機で左右同時に使えたかどうかは分かりません。 |
オイル冷却器のシャッターを閉じる | CFS2にはありません。 | |
高度計の針を標高に合わせる | CFS2には多分ありません(少なくとも標準の設定では無いようです)。 | 少なくとも離陸前に標高を覚えておきましょう。FS2000では高度計の校正機能はありました。CFS2でもキーを割り当てれば機能するのかもしれません。 |
トリムタブを中立にする | テンキーの[1]と[7]でトリムは変えることが出来ますが中立かどうかはどうやってみるのか分かりません。 | 実機には指示器があったようです。 |
方向舵ペダルを調整する。 | ジョイスティックの位置等、姿勢を正しましょう。管理人はラダーペダルを使用しているので(ちょっと自慢気)きちんと踏み込めるように実際に位置を合わせます。 | 落下傘バンドと落下傘を直結 | あれば付けてください(笑) | 実機では自動索が座席とつながっているか確認を行います。 |
エンジン始動 | ||
エンジンメインスイッチ断を確認 | 計器パネルのスイッチが「止」になっているか確認 | |
オイル冷却器のシャッター閉を確認 | CFS2にはありません。 | |
カウルフラップを閉じる | [Ctrl]+[E]を押し続けるか[F5]キーでエンジン制御パネルを出してカウルフラップハンドルをマウスで操作します。CFS2では「開」が閉じる位置です。 | エンジンの暖気を早めるためとの事ですが、この手順が正規だったかどうかは不明です。 |
プロペラコントロールを高回転位置にセット | [Shift]+[^]を押し続けるかまたは[F5]キーでエンジン制御パネルを出してプロペラピッチコントロールを上にマウスで操作します。 | |
A.M.C.レバーをフリーにセット | CFS2では設定画面でしか変えられません。 | |
A.C.をフルリッチにセット | [Ctrl]+[^]押し続けるかまたは[Shift]+[4]または[F5]キーでエンジン制御パネルを出して混合気コントロールを上にマウスで操作します。 | A.M.C.とA.C.の兼ね合いが実機、CFS2共によく分かりません |
整備員にイナーシャスターター始動を指示 | 整備員がいれば次のように叫びます。「前放れ、スイッチオフ、イナーシャ回せ!」。深夜なら小さな声で。 | 整備員がクランクを回して慣性始動機をまわします。CFS2の零戦のスターターはセルスターターとなっています。 |
エンジンメインスイッチをオン | 計器パネルのエンジンメインスイッチをマウスで「両」の位置にセット | |
イナーシャスターターレバーを引く | 「コンタクト!」と叫びながら計器パネルのイナーシャスターターレバーをマウスで操作 | 実機ではこの操作でイナーシャスターターとエンジン軸を直結します。CFS2ではセルモーターが駆動してエンジンをかけます。 |
スロットルレバーを若干開く | 通常はアナログジョイスティックのスロットルを操作します。 | |
ここでエンジン始動 | ||
エンジン運転状態確認 | ||
油圧計確認 | 主計器パネルの油圧計を確認 | 4kg/cm2付近が正常 |
燃圧計の確認 | 主計器パネルの燃圧計を確認 | 0.32kg/cm2付近が正常 |
油温計の確認 | 主計器パネルの油温計を確認 | 40℃〜50℃が正常範囲。40℃に達したら試運転開始 |
エンジン試運転 | ||
カウルフラップ全開 | [Shift]+[E]を押し続けるか[F5]キーでエンジン制御パネルを出してカウルフラップハンドルをマウスで操作します。CFS2では「閉」が開く位置です。 | |
A.M.C.レバーをフリーにセット | CFS2では設定画面でしか変えられません。 | |
A.C.を目盛りゼロにセット | フルリッチのままにしておきます。 | 実機通り目盛りゼロにセットするとエンジンが止まります。 |
ブースト計の変化に対するシリンダー温度の変化を確認 | スロットルを調整して確認するわけですが、正常値が不明です。 | 試運転時の回転数の限界は2500RPMまでです。 |
マグネトー確認 | 主計器パネルのエンジンメインスイッチを操作して「右」「左」に切り替えて「両」の位置との回転数の落差が50RPM以下であることを確認します。 | ブースト0、回転数2000回/分でエンジンメインスイッチを左右のみに切替え、回転数の落差が50RPMであることを確認する |
エンジンの振動、音、におい等を確認 | CPUが焦げ臭くなってませんか?HDDから異音はしていませんか? | |
着陸脚、フラップの作動油圧を確認 | 主計器パネルの油圧警告灯が付いていないことを確認する。 | 実機の表示機は不明です。 |
O.P.L.照準器の点灯を確認してオフ | CFS2にはありません。 | |
7.7mm機銃の半装填を行う | CFS2にはありません。 | 水平儀と旋回計の両端の黒い箱みたいなのが7.7mm機銃です。それについているレバーで装填したようです。 |
20mm機銃の装填と尾栓の後退を整備員に指示 | 整備員がいるならやってもらってください。 | |
無線電話の点検 | 無線機が入っていないようなら[Shift]+[R]で入れてください。通常はゲーム開始時に入っているので触らないほうがいいでしょう。 | 実機の無線電話は殆ど役に立たなかったとの事です。 |
タキシング(地上滑走) | ||
風防を開く | [Shift]+[C] | 機外視点では風防が空いているかどうかは必ず分かります。仮想コクピット画面では画質設定によるようです。 |
飛行眼鏡をかける | もっていればつけるべきです。ちなみに管理人は持っていません。 | |
座席を一杯にあげる | 普通は無理でしょう。やっても意味ないですし。 | |
スロットルを一杯に絞る | ジョイスティックのスライダなどでスロットルを一杯に絞ってください | |
車輪止めをはずすよう整備員に指示 | [Shift]+[B]でパーキングブレーキオフ。 | |
地上滑走しながら主脚・尾輪のオレオ、タイヤの空気圧を確認する | 通常は離陸地点から始まるので地上滑走する必要は無いでしょうが、少し進んで確認してみましょう。 | |
ブレーキの効き具合を確認 | 少し進んでブレーキを踏んでみましょう。 | |
離陸 | ||
ブレーキを効かせる | [B]キーやラダーペダルなどでブレーキを踏みます。押しているのが面倒くさければ[Shift]+[B]のパーキングブレーキでもいいでしょう。 | |
カウルフラップの全開を確認 | 「F5」キーでエンジン制御パネルを出して確認 | |
ブースト0付近まで出力を上げてプラグの汚れを払う | スロットルを操作して給気圧力を0mmHgまで上げます。 | |
地上、上空の安全を確認 | 視点切替やパン等で周りを見渡しましょう。[F4]キーで仮想コクピット視点にするとリアルな感じです。 | |
ブレーキを緩めながらスロットルを適切な速度で全開にして滑走開始。操縦桿は前方に押しておく | 実機と同じ操作 | |
離陸滑走中、機体は左を向こうとするので右ラダーで補正しながら滑走する | 実機と同じ操作 | |
失速速度に達する少し前から操縦桿を徐々に引き、やや上げ舵になったときに地面から離れる | 実機と同じ操作 | このときパイロットは速度計を見たりはしないようですが、シミュレータでは風も受けないしちょっと無理かもしれません。 |
高度10mで脚切替レバーを上げにとる | [G]キーで着陸脚格納 | |
着陸脚の収納を確認 | 主計器パネルの主脚・尾輪作動指示が3つとも赤色の灯になったか確認 | 実機では主翼上面の脚位置表示板と呼ばれる出っ張りが無くなったかどうかでも主脚が引き込まれたかどうか確認できました。 |
脚切替レバーを中立に戻す | CFS2にはありません。戻したことにしましょう。 | |
座席の高さを調整 | CFS2では意味がありません。調整したことにしましょう。 | 実機では照準機と目の高さを基準に調整したとの事です。当然ですね。 |
風防を閉める | [Shift]+[C]で閉めます | |
飛行眼鏡を取る | 掛けていた人のみ | |
上昇 | ||
巡航 | ||
水平飛行に移行し吸気圧力を-200mmHg付近までスロットルを絞る。 | 水平飛行に移行すると同時に吸気圧力計(ブースト計)を見ながらスロットルを絞ってください。 | |
プロペラ回転数を1850RPMにセット | 回転計を見ながら[Shift]+[^]および[Shift]+[-]にてプロペラピッチを調整する。 | |
巡航高度を速度120〜140ktで飛行するようさらにスロットルを絞る | プロペラピッチの変更により吸気圧力計が変動しますのでスロットルを調整します。 | この時の吸気圧力は-170mmHg付近 |
カウルフラップの調整(閉じる) | [Ctrl]+[E]および[Shift]+[E]でカウルフラップを調整します。 | 実機ではシリンダ温度180℃程度が目安でした。 |
昇降舵トリムを調整 | テンキーの[1]と[7]でトリムを調整して巡航姿勢で操縦桿に掛かる力が無くなるよう(中立になるよう)にします。 | フォースフィードバックの操縦桿の方がやりやすいと思います。 |
着陸 | ||
プロペラコントロールを高回転位置にセット | [Shift]+[^]を押し続けるかまたは[F5]キーでエンジン制御パネルを出してプロペラピッチコントロールを上にマウスで操作します。 | |
A.M.C.を閉にセット | CFS2では設定画面でしか変えられません。 | |
カウルフラップ全閉 | [Shift]+[E]を押し続けてカウルフラップを全開にする。 | |
オイル冷却シャッターを必要に応じて開く | CFS2にはありません。 | 油温は60℃〜80℃が正常範囲 |
風防を開ける | [Shift]+[C]で風防を開けます | |
飛行眼鏡をかける | 世の中は広いし持っている人がいるかもしれませんね(笑) | |
座席を一杯にあげる | CFS2にはありません | |
シートベルトを締めなおす | 普通の人は無いと思いますが... | |
着陸脚を下げる | [G]キーを押す | |
着陸脚が下りていることを確認する | 主脚・尾輪作動指示の緑の点灯を確認します。 | 実機では主翼上面の脚位置表示板と呼ばれる出っ張りが出たかどうかでも主脚が下りたかどうか確認できました。 |
フラップを40度にセット | [Shift]+[F]を押すか、[F]を4回押す | 実機では座席右側についているレバーで操作しました。 |
昇降舵トリムを調整 | テンキーの[1]と[7]でトリムを調整して姿勢を定め、スロットルを増減しても速度が変わらないように調整します。 | 降下率の変更はスロットルによって行います。 |
3点姿勢で着陸 | 高度20mからスロットルを絞り約3mで全閉。フレアをかけて高度30cmくらいで失速するように3点着陸する。 | |
着陸脚切替レバーを中立にセット | CFS2にはありません。 | |
フラップ切替レバーを中立にセット | CFS2にはありません。 | |
エンジン停止 | ||
整備員に指示し車輪止めを掛ける | CFS2にはありません。[SHIFT]+[B]のパーキングブレーキで代用しましょう。 | |
プロペラコントロールを低回転にセット | [Shift]+[-]を押し続けるか、[F5]でエンジン制御パネルを出してでプロペラコントロールをマウスで操作して回転数を下げる。 | |
スロットルを戻す | 通常はアナログジョイスティックのスロットルを操作します。 | |
A.C.をアイドル停止にセット | Ctrl]+[-]押し続けるかまたは[F5]キーでエンジン制御パネルを出して混合気コントロールを下マウスで操作します。 | エンジンが停止します。 |
エンジン停止後エンジンメインスイッチを切る | 計器パネルのエンジンメインスイッチをマウスで「止」の位置にセット | |
燃料バルブを全てオフ | 燃料タンクセレクタを「止」にセット | |
バッテリースイッチをオフ | [CTRL]+[B]または主計器パネルで操作 | |
無線機スイッチをオフ | [Shift]+[R]でオフ | |
離艦 | ||
フラップを10度下げる | [F]キーを1回押すかフラップスイッチをフラップを操作して一段階下げます。 | 離艦前にフラップを下げておきます。離艦後の戻すのを忘れないようにして下さい。後の手順はほぼ離陸手順と同じようですが、離陸滑走距離が短い(50〜70m)ので相当な熟練を要したようです。離艦時に空母は風上に向かって最大戦速で航行しています。 |
着艦 | ||
巡航速度135ktで空母上空を通過し着艦位置を確認 | 空母後方から上空を通過、この時の高度はよくわかりませんが、第2旋回点で高度200mとのことですので、それに都合の良い高度にする必要があります。このとき空母は風上に向かって最大戦速で航行しており、後ろには第4旋回点をす駆逐艦が随行しています。この駆逐艦は着艦に失敗したパイロットを救出する役目ももっており「トンボつり」と呼ばれていたそうです。 | |
A.M.C.を閉にセット | CFS2では設定画面でしか変えられません。 | |
プロペラコントロールを高回転にセット | [Shift]+[^]を押し続けるかまたは[F5]キーでエンジン制御パネルを出してプロペラピッチコントロールを上にマウスで操作します。 | |
カウルフラップを全開 | [Shift]+[E]を押し続けてカウルフラップを全開にする。 | |
オイル冷却シャッターを必要に応じて開く | CFS2にはありません。 | 油温は60℃〜80℃が正常範囲 |
着艦フックを降ろす | [Shift]+[H]にて着艦フックを下ろします | |
スロットルを絞り速度を100〜115ktに下げる | 通常はアナログジョイスティックのスロットルで調整します。 | |
風防を開ける | [Shift]+[C]で風防を開けます | |
座席を一杯にあげる | CFS2にはありません | |
シートベルトを締めなおす | 普通の人は無いと思いますが... | 飛行眼鏡をかける | (笑) |
第2旋回を行いダウンウインドレグに入る。 | 90度旋回です。空母と反対の針路になります。 | 風下に向かって飛ぶのでダウンウインドレグといいます。ちなみに第1旋回点までは風上に向かって飛ぶのでアップウインドレグ、第1旋回点から第2旋回点までをクロスウインドレグ、第3旋回点から第4旋回点までをベースレグ、第4旋回点を回って着艦(着陸)するまでをファイナルアプローチといいます。 |
高度200mに降下、速度95ktに減速。 | 実機と同じ操作 | |
着陸脚を下げる | [G]キーを押す | |
着陸脚が下りていることを確認する | 主脚・尾輪作動指示の緑の点灯を確認します。 | 実機では主翼上面の脚位置表示板と呼ばれる出っ張りが出たかどうかでも主脚が下りたかどうか確認できました。 |
フラップを40度にセット | [Shift]+[F]を押すか、[F]を4回押す | 実機では座席右側についているレバーで操作しました。 |
第3旋回を行い降下飛行に入る | 実機と同じ操作 | ベースレグに入ります。 |
速度75ktの降下旋回で第4旋回を行う | 実機と同じ操作 | ファイナルアプローチに入ります。 |
少し機種を上げてエンジンを少しふかし気味にする | 実機と同じ操作 | |
着艦進入速度は72〜70ノット | 実機と同じ操作 | |
昇降舵トリムを調整 | テンキーの[1]と[7]でトリムを調整して姿勢を定め、スロットルを増減しても速度が変わらないように調整します。 | 降下率の変更はスロットルによって行います。FS2000のセスナではうまく出来るのですが、CFS2ではトリムの調整が難しいです。調整していてもスロットルの増減によって速度が変わりやすいようです。実機の挙動がそうであった可能性も否定できませんが。 |
艦尾の上を通過したら少しずつスロットルを絞りながら、操縦桿を徐々に引き3点姿勢で設置し、着艦フックでワイヤーを捕らえる | 実機と同じ操作 | 後ろから3本目のワイヤーが目標 |
この頁を作成するにあたって参照した書籍を紹介します。需要が少ないのか皆高価です(笑)。 |
表紙 | タイトル | 著者 | 発行 | 定価 | |
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書評 | |||||
図解・軍用機シリーズ 零戦 | 雑誌[丸」編集部 編 | 光人社 | \2000 | ||
戦記雑誌「丸」に掲載された記事をまとめて収録した本ではないかと思われます。このシリーズは大体1冊で2機の大戦機がまとめられているものが多いのですが零戦は1機で1冊のボリュームです。 内容はあまり体系的な構成ではなく、どちらかというととりとめの無い感じですが、非常に詳細な解説が含まれていてとても参考になります。美しい3面図やコクピット図解、機体各部の構造など資料的価値は非常に高いです。書かれている内容についても信頼性が高い感じです。 CFS2の零戦乗りにとっては、坂井三郎氏の寄稿である「エース・サカイの零戦操縦法」や、山本重久氏の「零戦はこうして母艦に発・着艦した」等、零戦の操縦法が書かれており、ゲームであるCFS2で有効かどうかは別としても一見の価値があると思います。日本海軍の曲技飛行の呼び方は、現代の米軍式の呼び方とは違うようです。例えば「垂直旋回」は機体のバンクが90度(垂直)近くになる水平面での急旋回を指していました。 零戦乗りであれば買って損は無い本だと思います。 |
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零戦&第2次大戦機 | KKワールドフォトプレス | \1800 | |||
1978年発行の本で、管理人は小学生のときに買っていますから現在では入手は困難でしょう。内容的には上の「図解・軍用機シリーズ」とほぼラップしますが量的にはやや少なく、内容もわかりやすく書かれています。このページの操縦席の記事は殆どはこの2冊の記事をクロスリファレンスしたものです。 米軍が拿捕した零戦五二型を操縦するために作ったマニュアル「MITSUBISHI ZEKE52 PILOT'S HANDBOCK」(技術報告F-TR-1101-ND)の訳が載っていて、これには機体の操作方法や機体の概説、米軍が行った試験飛行の結果も付いている興味深いものです。 他の大戦機(戦闘機ばかりでなく爆撃機もあります)の写真も豊富に載っています。しかしなぜか零戦以外の日本機は殆ど出てきません。 |
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Microsoft Combat Flight Simulator 2: WWII Pacific Theater: inside moves | Jeff Van West | アスキー | \2800 | ||
マイクロソフト社のCFS2の公式ガイドブック。マニュアルに書かれていない詳細な情報を得ることが出来ます。CFS2の本なので、実機については殆ど書かれていませんが、CFS2の各飛行機の操縦法、戦術等が解説されています。コンピューターの操る敵機の操縦アルゴリズムの概要などもあります。 管理人はこの本を読んで初めて、他の航空機関連書籍では分からなかったリードパーシュート(リード追尾)とラグパーシュート(ラグ追尾)の意味の違いを理解しました。ちなみに、敵機を追跡するときに、敵機の未来位置(前方)を目標にして追尾するのがリードパーシュートです。近道しながら追跡することになります。レーダー誘導の空対空ミサイルの比例航法もこの一種です。 反対に敵機の過去の位置(航法)を目標にして追尾するのがラグパーシュートです。敵機より大回りしながら追跡ことになりますから、敵機より速度が大きいときには有効です(ただし敵機が旋回し続ければ永久に射撃位置に付けませんので途中からリード追尾または直接追尾に切り替える必要があります)。 翻訳書なので耳慣れない用語もありますし、基本的にはコンピュータの操る敵機と戦うための本ですが、結構分かりやすく面白い1冊です。 |
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Combat Flight Simulator WWII Pacific Theater パイロットマニュアル | Microsoft | ||||
CFS2を購入した人であれば必ず持っているはず(燃えるごみの日にだしたりしていなければの話ですが)のパッケージ同梱のマニュアルです。308頁もある相当分厚い本で腰が引けるかも知れませんが、操作の説明等はごく一部で、パイロットマニュアルというタイトルにふさわしい内容になっています。 | |||||
コクピット 第2次大戦機軍用機インテリア写真集 | Donald Nijboer | 大日本絵画 | \6500 | ||
大戦機のコクピットのカラー写真集です。飛行機やコクピットの解説も多少は載っていますが、基本的にはさまざまな飛行機の操縦席の美しい1枚の写真を眺めるための本です。 写真は大戦当時のものではなく、現代まで修復され保存された機体のもので、修復作業時に計器等が換装されていたり色が塗り替えられていたりするようです。 それでも、写真は本当に美しく撮れていて、管理人はこの本を見ていると別の世界に行ってしまいます(笑;高価な本なので買うときには相当悩みましたが)。 掲載されている飛行機は次の通りで、CFS、CFS2の第2次世界大戦機の操縦可能機をほぼ網羅しています。ライトニングは(双発なので)操縦桿ではなくて操縦輪なんです。知ってましたか? 掲載されているコクピット グラディエーター、ソードフィッシュ、ハリケーン、スピットファイア、ブレニム、ボーファイター、モスキート、タイフーン、ランカスター、P-35、ライトニング、エアコブラ、ウォーホーク、サンダーボルト、ムスタング、エアラコメット、ハボック、フライングフォートレス、リベレーター、ミッチェル、マローダー、スーパーフォートレス、ワイルドキャット、ヘルキャット、コルセア、ドーントレス、零戦、百式司偵、紫電改、五式戦、YAK-3、Bf-109、Fw190、Ju87、Me410、Me163、Me262 |
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第2次大戦兵器ブックス1 零式艦上戦闘機 日本海軍の栄光 | Martin Caidin | 並木書房 | \1500 | ||
良くあるパターンの読み物風の解説書です。機体構造や操縦方法などについての解説は少なく、ドキュメンタリー的な内容です。この本の面白いところは、実際に零戦と戦った連合軍のパイロットの談話が豊富に載っている事です。 開発の経緯なども結構詳しく載っています。零戦の設計主務者である三菱重工の堀越二郎氏は、「零式艦上戦闘機について、一方では"奇跡の戦闘機"と呼び、他方では"古い米戦闘機のつまらないマネ"とこきおろしているのをきいた。こうした誇張した言い方は、どちらも正しくない。」と語っています。 開発当時、堀越氏は33歳でした。航空の世界が黎明の、まだまだ若者の世界であったことが分かります。この本の序文は坂井三郎氏によるものです。 |
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大空のサムライ かえらざる零戦隊 | 坂井三郎 | 光人社NF文庫 | \951 | ||
続・大空のサムライ 回想のエース達 | \757 | ||||
この2冊は、日本海軍航空隊のエースパイロットであった坂井三郎氏が書かれた有名な戦記です。氏は200回を超える航空作戦に従事し、64機以上を撃墜しましたが、一度も部下を死なせることなく生還しました。CFS2の零戦乗りでまだ読んでいなければ是非読んで下さい。管理人は図書館でハードカバー版を借りて読んだのが最初でしたが、文庫に入っているのを見て迷わず購入しました。 1932年(昭和17年)2月25日、マラン基地の敵戦闘機を殲滅するために出撃した坂井氏は、途中、重要人物の乗っていると思われる輸送機を発見し、基地に誘導して強制着陸させようとしますが輸送機は遁走。結局は雲中に見失ってしまいます。 この2冊の本には載っていませんが、やはり氏の別の著書にこの話の補足が載っています(ずいぶん前に図書館で借りた本なので、なんという本だったかは忘れてしまいました)。 誘導に応じない輸送機を撃墜する前に敵機に接近した氏は、金髪の少女とその母親らしい婦人が窓から自分を見ているのを見てしまいます。そして結局撃つことが出来ず、そのまま見逃したのでした。 敵の戦闘機に対しても、反撃してこない敵機を撃つときには氏は何度か躊躇します。それでもなお、このパイロットを生かしておけば将来必ず味方の誰かを殺すのだからと自分に言い聞かせながら撃墜しています。 息詰る空中戦の描写だけでなく、戦争という極限状態の中で、天空での勝負に青春の全てを賭けながら、それでもなお無抵抗の人間を殺すときには理由付けを必要とした。その人間性が描かれているところが、多くの人に長く読み継がれるこの本の魅力ではないかと思います。 |