写真家「神立尚紀(こうだち・なおき)」のブログ ※禁無断転載

2012年8月『図解・カメラの歴史』(講談社ブルーバックス)、2011年『特攻の真意~大西瀧治郎 和平へのメッセージ』(文藝春秋)、2010年『祖父たちの零戦』(講談社)刊行! ジャーナリズムの現場から単行本出版、大学の教壇まで、写真家&ノンフィクション作家の日々。


テーマ:
 潮書房光人社より新刊二冊。
 どちらも私の著書ではないけれど、少しずつ関わっている。

1・「零戦の栄光」秋本実編 1400円+税
 「丸」誌に掲載された元零戦搭乗員の選りすぐりの手記を、6冊にまとめるシリーズの第一弾。
 以後、来年いっぱいにかけ、二ヶ月に一冊ペースで出すそうだ。
 今回は、支那事変から真珠湾攻撃、南方進攻、珊瑚海海戦あたりまでのエピソードが収載されている。
 146ページ、驚くほど薄い!本だが、二段組で内容はかなり濃いと思う。
 鈴木實中佐や志賀少佐、羽切中尉、岩井中尉など、私もお世話になった懐かしいお名前を見ることができる。登場人物のうちご存命なのは、黒澤大尉と田中少尉だけになった。いまとなっては貴重な一冊。

2・「最強戦闘機 紫電改」「丸」編集部編 2200円+税
 二年前に出た「丸」別冊のハードカバー保存版。
 これもなかなか濃い内容で、特に岩下大尉と笠井上飛曹の座談記事(司会は不肖私)は貴重なエピソードが満載。
 私はこれに、戦後の戦記漫画ブームを考察した“「紫電改のタカ」の時代”という原稿も寄せている。
 ちばてつやさん唯一の戦記漫画「紫電改のタカ」をテーマにしているが、いろいろとツッコミを入れてみたところ、別冊発行時、ちばてつやさんからじきじきに絵入り、メッセージ付きのハガキをいただいた。
 「自分としてもすぐにでも描き直したい箇所がたくさんあります」とのこと。さすが、偉くなる人は違うな・・・と感激した。

 以上、宜しければ是非。

 それと、これはオマケだけれど、私が紋付姿で新春特集に登場している「アサヒカメラ」一月号も絶賛発売中!まだ読んでない人は本屋に急いでください。