湘南キット研究所

　「紫電改のタカ」には印象的なシーンが一つある。実は、タミヤの方を改造しているのは、このシーンを作りたいからだ。この漫画のことは、もう知らない人の方が多いと思うのでちょっと紹介したい。

　この物語は、主人公の滝、それから戦友の紺野、久保、米田の4人を中心にして展開していく。紫電で構成された701飛行隊は、台湾の高雄基地からフィリピンの米軍基地を攻撃するために出撃するが、この4人を残して全滅してしまう。奇跡的に助かった4名は米軍の捕虜になるが、滝の機転により脱走に成功する。しかし、抜け出す際に久保が機関銃で背中を撃たれてしまう。運よく4人は味方の基地のある小さな島に辿り着き、ここで久保は手術を受けることができた。

　そこに本国から無電が入る。滝に当てたもので、至急、四国の松山基地に帰れという。滝は新開発の戦闘機、「紫電改」のテストパイロットとして選ばれたのだった。旅立ちの朝、久保は滝のこの名誉ある帰還を祝って、怪我をおして紫電の垂直尾翼にタカのマークを描いた。滝は「今度会うときは、このマークに恥じない立派な滝になって戻ってくるぞ」と言い残して離陸する。（かっこいい～）

　というわけで、このタカのマーク。まず漫画からスキャナーで写し取り、フォトショップで形を整えたのが文頭に載せたイメージ。

　次にサイズを調整して型紙を作って切り抜き。サイズがわかるように100円玉を置いた。

　垂直尾翼に貼り付けて・・・

艶消しの黒を吹きつけ、型紙を剥がす。

　最後に黒マジック（マッキー極細）で目を入れて出来上がり。

　ついでに、コックピット前の反射よけの黒塗装もしてみた。

　おお、だんだん、「紫電改のタカ」仕様の紫電になってきたぞ。