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　阪神が１３日のヤクルトとのオープン戦（甲子園）に６回降雨コールド０—８で完敗した。

　開幕カードのヤクルトとの最後の前哨戦で、投手陣の不安が露呈した。まずは先発の岩本だ。開幕ローテ候補でもあった３年目右腕は、制球難からツバメ打線に捕まり、４回７安打４失点と炎上。「本来はストライク先行で緩急をつける投手。ボール、ボールで苦し紛れの投球になってしまった」とさすがに和田監督も渋い表情で、ローテ争いからは大きく後退した。

　２番手の加藤もピリッとしない。替わった直後の５回一死から４連打を浴びるなど、２回７安打４失点と打ち込まれた。榎田の先発転向に伴って、左の中継ぎの柱として期待されている加藤。春季キャンプは二軍でじっくりと調整し、満を持して合流してきたが、開幕カードのヤクルト相手に打ち込まれたのは何とも気がかりだ。

　虎の中継ぎ陣では左腕の筒井が左肩故障ですでに開幕が絶望的。さらに実戦で“中継ぎテスト”が課された若手投手陣も結果が出せていないだけに、加藤の不調はもちろん深刻な事態だ。「先発が足りない分には何とかなるが、中継ぎは毎日のこと。ここが弱いと先発投手や野手にも悪い影響が出てくる。しっかりしてもらわないと…」と首脳陣もボヤくばかり。ここまでオープン戦好調の阪神だが、開幕へ向け中継ぎ陣の整備は急務となりそうだ。