“銭形警部”は声優界の将来を憂いていた。ベテラン大物声優の納谷悟朗(なや・ごろう)さんが5日、慢性呼吸不全のため千葉市内の自宅で死去した。83歳。葬儀・告別式は近親者ですでに済ませ、所属事務所が11日に発表した。大人気アニメの「ルパン三世」シリーズの銭形のとっつぁんをはじめ「宇宙戦艦ヤマト」の沖田十三艦長など独特のダミ声で国民に親しまれた納谷さん。大物声優の残した“遺言”の中身とは――。
「待てぇ~ルパ~ン!」
シリーズ開始以来、40年近くにわたって銭形警部役を務め、人気を集めた納谷さん。もはや「銭形のとっつぁん=納谷さん」と言っても過言ではないほど、そのキャラクターが定着している。
1950年代に俳優デビュー。本業のかたわらで始めた外国映画の吹き替えで、その名が知られるようになった。クラーク・ゲーブル、チャールトン・ヘストン、ジョン・ウェイン…数え上げればきりがない。「舞台出身者らしく、力のある声が特徴的でした」とは映画関係者。
熱烈な虎ファンとしても知られ、テレビ朝日「サンデープロジェクト」のプロ野球コーナーのナレーターを務めたこともある。
そんな納谷さんの活動にブレーキがかかった原因は、胃潰瘍だった。1985年に胃を半分切除したものの改善せず、その後、全摘。以来、体力が目に見えて低下してしまい、声も出づらくなったという。
「90年代後半ぐらいからすぐに息切れするし、体調も悪くなっていった。周囲から『滑舌が悪い』と陰口を叩かれて、悔しがっていましたね」(テレビ関係者)
声優として表舞台に立つ機会を次第に失っていった納谷さん。それでも声優界の将来には心を痛めていた。
「『ただ声を当てればいいと考えている声優が多すぎる。目の前に客がいると思ってない』と嘆いていましたね。声だけだろうが役者というのが納谷さんの持論。役者だったら、客の前でやるように演技しろと」(前出の映画関係者)
昨今の声優が、印象に残りにくいのもそのせいか。「アフレコなんだから声で演技すればいい」と声優皆が思っているとは考えたくないが、少なくともプロの演技者の納谷さんが見たとき、そんなふうに感じる若手がいたのだろう。目の前に観客がいると想定し、精一杯演じた納谷さんだからこそ、主人公でもない銭形が国民に親しまれたとも言える。
後日「お別れの会」が開かれる予定だが、もうあの声を聞くことができないのは、なんとも寂しい限りだ。
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