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カトリックに新風 欧州中心の伝統崩れる 欧州以外の法王は1300年近く前

 第266代法王にアルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が選ばれた。法王はイタリアや欧州出身者から選ぶという長年の伝統を破り、世界最大のカトリック人口を誇る中南米からの初選出。「欧州中心主義が崩壊し、教会に新たな風が吹いた」(バチカン外交筋)と評価する声が上がっている。

 1978年に選出されたポーランド出身のヨハネ・パウロ2世は、約450年ぶりのイタリア人以外の法王だった。欧州以外の法王となると、1300年近くさかのぼる必要がある。

 過去に中東・北アフリカ出身の法王はいたが、15世紀後半以降にキリスト教が伝わった中南米出身者はおらず、歴史的な選出となった。

 欧州や北米などでは信者の教会離れが進み、地盤沈下が著しい。世界のキリスト教徒の約4割を占める中南米からの法王選出は時代の必然ともいえる。

 法王庁(バチカン)では昨年、内部告発文書がマスコミに流出する事件が起き、背景にはイタリア人枢機卿らを中心とした権力闘争があるとの臆測が飛び交った。このため今回はイタリア人ではない法王が選出され、信頼回復と法王庁改革に当たることを望む声も強かった。(共同)

[ 2013年3月14日 07:30 ]

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