福山市西町の商業施設「福山ロッツ」を運営する百貨店の天満屋（岡山市北区）とビルを所有する福山市などは、ロッツの閉店日を４月24日と決めた。市と、天満屋の関連会社との賃貸契約期間の最終日まで営業する。

　ロッツは２００３年４月に元福山そごうのビルに開店した。地上９階地下２階建てビルに衣料などを扱う約80店・施設が入居。しかし天満屋は12年３月、「そごう閉店後の駅前の活性化と雇用創出の役割は終えた」として賃貸契約を更新せず、13年春で閉店する方針を明らかにした。

　その後、閉店日について、天満屋、市、新たにビルの賃貸契約を結ぶ大和情報サービス（東京）が協議。天満屋によると、「一日でも長く営業したい」との同社の意向にほかの２者も同意し、賃貸契約最終日の４月24日閉店と決めたという。

　一方、市によると、大和情報サービス運営の新商業施設「エフピコＲｉｍ」のオープン日は未定。ただ現在ロッツに入居し、Ｒｉｍでも営業を続ける店舗については、オープン前からの暫定的な営業を検討中という。

　市経済部は「暫定営業、Ｒｉｍオープンいずれもできるだけ早い時期になるよう準備を急ぐ」としている。