防犯イラスト描き続け21年 兵庫県警の青木警部補、今月で勇退
産経新聞 3月13日(水)16時18分配信
兵庫県警の防犯ポスターやチラシのイラストを21年にわたって描き続けてきた県警生活安全企画課の青木保憲警部補(62)が、今月末で退職する。県民なら誰もが1度は目にしている独特のタッチの作品の数々…。青木警部補は「今後もポスターや防犯イベントの似顔絵描きなどに協力したい」と意欲を見せている。
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青木警部補は、少年時代からイラストを描くのが得意で、漫画「ゴルゴ13」の作者、さいとう・たかを氏らに憧れて漫画家を目指したこともあるほど。警察学校に入った昭和45年、当時の教官から教材のイラストを頼まれたことをきっかけに、特技が県警内に知れわたった。平成3年からは痴漢や振り込め詐欺、万引など身近な犯罪を題材に、年間2〜3枚のペースで防犯ポスターを描いてきた。
7年1月に発生した阪神大震災の直後には、被災者を元気づけようと仮設住宅に赴き、即興で似顔絵を描いた。「震災で写真を全て失ったので、良い思い出になる」などと被災者らに喜ばれたという。当時の経験を生かし、県警が防犯イベントを開く際は、似顔絵描きの活動も続けてきた。
60歳の定年退職後も再任用され、活動を続けてきたが、今月いっぱいでその任期も終了。長年の功績をたたえ、県防犯協会連合会からは感謝状が贈られた。青木警部補は「警察官人生で特技を役立てられる場所があるとは思わなかった。県警を離れるのは名残惜しいが、今後も依頼があれば協力する」と話している。
最終更新:3月13日(水)18時33分
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