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【富山】がれき受け入れ 中止を申し入れ 高岡市に市民団体 「復興費の流用」
東日本大震災で生じたがれきを高岡市が受け入れ、国から震災復興特別交付税などを受け取ることに、市民団体「高岡の未来を考える会」が十二日、「復興予算の流用」としてがれきの受け入れ中止を求める申し入れ書を市に提出した。 メンバーら十四人が市秘書課を訪ね、高橋由紀子代表が「復興予算が復興とは関係のないごみ処理施設の建設に充てられるのはおかしい」と訴えた。 国は復興予算を活用し昨年三月、がれきの受け入れを検討する自治体に、ごみ処理施設を整備するための財政支援策を伝えた。高岡、氷見、小矢部三市でつくる高岡地区広域圏事務組合は二〇一四年秋の完成を目指し、ごみ処理施設(氷見市上田子)を建設しており、高岡市のがれき受け入れに伴って国から約十八億円が交付されることになった。 内訳は震災前から認められる見込みだった交付金八億円と、震災復興特別交付税の十億円。三市は特別交付税を一二年度三月補正予算案に計上している。 申し入れには、高岡市環境サービス課は「昨年二月からがれきの受け入れを検討しており、その後に国の制度が変わって交付の枠が広がった。見返りのためにがれきを受け入れるのでない」と説明している。 ごみ処理施設の建設費は約七十八億円で、周辺道路などを含めた総事業費は約百億円。このうちもともと国が交付金として約三十億円を負担し、残りを三市が負担することになっていた。 (西山輝一) PR情報
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