東日本大震災:がれき受け入れ撤回申し入れ書 高岡市へ市民団体 /富山
毎日新聞 2013年03月13日 地方版
震災がれきを高岡市が受け入れることに伴って、国からの交付金や交付税計約18億円を受け取るのは倫理的に不適切だとして、高岡市の市民グループなど7団体が12日、市に対してがれきの受け入れ撤回申し入れ書を提出した。提出した「高岡の未来を考える会」代表の高橋由紀子さん(30)は「市長の判断をうかがう、対話の場を設けてほしい」と要望。市の担当者は「市長に申し伝えます」と応じた。
申し入れ書では、高岡市ががれきを受け入れて広域処理することに伴って、国の制度に基づいて、今年度で約18億円の交付金などを受けると指摘。「本来は被災地に渡すべき復興復旧予算の横取りに加担している」としている。
また、交付金の申請をしたのが昨年11月と、試験焼却や住民説明会がおこなわれる前だったことに対して「(広域処理への)市民の理解や同意を得る気などなく、がれき受け入れありきで動いていた」と疑問を投げかけた。
7団体は19日までの回答を求めている。【大森治幸】