強制わいせつ:堂上元選手が謝罪 「恐怖、苦痛与えた」−−公判 /福岡
毎日新聞 2012年12月22日 地方版
少女にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われた元プロ野球ソフトバンクホークス選手、堂上(どううえ)隼人被告(30)の第2回公判が21日、福岡地裁(江口和伸裁判官)であり、堂上被告は「被害者に恐怖や苦痛を与え、申し訳ありませんでした」と謝罪した。
被告人質問で堂上被告は08年に入団後、1軍では数試合しか出場できなかったことに触れ「悔しさや不安があった。はっきり分からないが、コーチとの人間関係がうまくいかず、原因はそれしかないんじゃないかと思った」と話した。
しかし、弁護人が事件を起こした理由を尋ねると「ストレスもあったが、原因は今も分からない。一生かけて見つけていかなくてはならない」と答えた。検察官からは事件後に証拠を隠滅した動機を尋ねられ、「DNAで犯人と分かってしまうのを恐れた」とした。
起訴状によると、7月23日夜、福岡県古賀市の駐車場で少女(当時17歳)を脅し、わいせつな行為をしたとされる。堂上被告は3件の事件で逮捕されたが、2件は被害者との示談が成立し、不起訴処分となった。【遠藤孝康】
〔福岡都市圏版〕