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3歳女児殺害、二審も無期 福岡高裁判決 2013年03月13日

 熊本市のスーパーで清水心[ここ]ちゃん=当時(3)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた同市の元大学生山口芳寛被告(22)の控訴審判決で、福岡高裁は13日、無期懲役とした一審熊本地裁の裁判員裁判判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 陶山博生裁判長は「小児性愛は人格の偏りにすぎず、責任能力の有無・程度に直ちに影響は及ぼさない。その場に応じた行動を取っており、抑制を失った行動はうかがえない」と述べ、山口被告に責任能力があったと認定。「小児性愛の影響で行動制御能力を失っていた」とする弁護側の主張を退けた。

 量刑理由では「幼く抵抗すらできない被害者の首を数分間も絞め続けて殺害し、多大な苦痛と恐怖を与えた。極めて残虐とした一審判決に誤りはない」と指摘。「反省の態度が見られないのは発達障害の影響」との弁護側主張は「証拠も知見もない」と一審に続き否定した。

 判決後、弁護人は「抑制を失っていないという判断は理解できない。被告は理由に納得できなければ、上告するだろう」と話した。

 判決によると、山口被告は2011年3月3日夜、熊本市北区高平のスーパーの多目的トイレに心ちゃんを連れ込み、わいせつな行為をした後、左手で首を絞めて殺害。遺体を約1・3キロ離れた排水路に遺棄した。



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