名古屋グランパスが7月22日に豊田スタジアムで、イングランド・プレミアリーグのアーセナルと国際親善試合を行うことが決まった。かつてグランパスを指揮したベンゲル監督と、当時エースだったストイコビッチ監督が初めての師弟対決。今季アーセナルからウィガンに期限付き移籍中の日本代表FW宮市亮がアーセナルの一員としてプレーする可能性もある。
1995年から96年途中までグランパスを率いた世界的名将が、初めて古巣のホームに戻ってくる。ベンゲル監督は前年第2ステージ最下位だった弱小グランパスを優勝争いに導き、95年のJリーグ最優秀監督に選ばれ、日本代表監督候補に何度も挙がっている。
当時エースだったストイコビッチ監督は、指導者としても直系に当たる。2008年にグランパス監督に就任する直前、指導者研修でアーセナルを訪れ、ベンゲル監督からさまざまなアドバイスを受けている。ベンゲル監督が理想の監督であり、アーセナルが目指すサッカースタイルの1つにもなっている。
11年にも、この師弟対決のプランがあったが日程調整などで折り合いがつかず消滅。今回は地元テレビ局のメ〜テレ主催で実現した。2年前にも欧州チャンピオンズリーグで決勝に進出したこともあるビッグクラブは、アジアツアーの一環で来日する。13〜14シーズン前の強化として、ドイツ代表のFWポドルスキらトップチームでグランパスと対戦する予定。
アーセナルは26日にも浦和と親善試合を組んでいるが、ベンゲル監督は、思い入れの強い名古屋にしばらく滞在し、ミニキャンプを張る意向を示しているという。親善試合とはいえ、グランパス20年の歴史を物語るビッグイベントになりそうだ。
<アーセナル> 1886年創設。本拠地ロンドン。リーグ優勝13回。06年欧州CL準優勝。今季プレミアリーグは5位(13日現在)。イングランド代表ウォルコット、フランス代表ジルーらが在籍。かつて稲本潤一(現川崎)もプレーしていた。
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