「イケダハヤトさんは自由でいいですねー」と言われることがあります。
わがままが許される空間を自分でつくりだす
ぼくの最近の人生のモットーは、「わがままが許される空間を自分でつくりだす」というものです。
会社員時代、ぼくは「わがまま」が許されず、苦しい思いをしていました。
世話にもなってない人に対して「お世話になっております」なんて言いたくない。パソコンがあれば会社に毎日行く必要なんてないので出勤したくない。無駄な会議は出たくない。意義を感じない仕事なので断りたい。そういう思いはすべて「わがまま」の名の下に抑圧され、実行が許されることはありませんでした。
何より、そういうぼく自身が、自分を「わがまま」だと考え、未熟だと思い込んでいました。「あぁ、社会人になったんだから、もっと”おとな”にならないとなぁ」と。
が、フリーランスになってみて、ぼくは当時願っていた「わがまま」を、ほとんど漏れなく実行できるようになりました。
くだらない社交辞令も口に出さないで済みますし、出勤という「儀式」からも離れられ、意義を感じることができない仕事はやんわり断ることができるようになったのです。
振り返ってみると、なんと小さな「わがまま」なのでしょう。こんなわがままを抑圧する社会(会社)もおかしいと思いますし、「”おとな”にならなきゃ…」とそれに屈するのも、軟弱極まりありません。このくらいの「わがまま」は、工夫と努力で比較的容易に獲得できるでしょう。
ぼくはソーシャルネットワークとこのブログを武器に、人々(これをお読みのみなさまもそのひとりです)とつながり、「わがまま」が許される空間を自分の周辺の発生させました。ここはぼくにとっての絶対領域です。って、使い方が違いますね。
無論、この「わがまま領域」を維持するためには、それ相応の努力が求められます。競争も激しいですし、自分を見せる努力も、批判に耐える胆力も必要です。ぼくも自分の空間が弱体化していることをしばしば感じますし、その度に焦ってリペアに励んでいます。
ブログを書こう
「わがままが許される空間」を生み出すいちばんの方法は、ブログを書くことです。
炎上するのが怖ければ、最初はペンネームでもよいでしょう。普段「わがまま」として一蹴されるようなことでも、それをうまくパッケージ化して世に出すことができれば、多くの共感(と否定)が集まり、みなさんの周りに強力な磁場が発生するはずです。
いやな気分をすることはあれど、負けずに努力をつづければ、生きやすい環境が整うはずです。ぼく自身は「わがまま」に振る舞えるようになるまで、2年ほど時間が掛かりました。
ブログを書きはじめたら、ぜひぼくにURLを教えてください。楽しく購読させていただきます。せっかくこの時代に生きているのですから、使える道具は使っておきましょう。
それでもわがままになれない人におすすめの本をご紹介。まずは成毛さんから喝を入れてもらいましょう。ぼくはこれでかなり吹っ切れました。
続いて中島義道氏。思いやり、優しさが生きづらい社会を作っているのです。
もう一冊、新しめの本をご紹介。これは「わがまま空間」の好事例だと思います。新しいことをはじめる勇気をもらえる一冊です。