甲状腺有所見率調査結果(速報)について(おしどりマコ)
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桐生康生氏について
桐生康生氏の名前にはまだ見覚えがある。
確か、アスベストにも関わっておられたはずだ。
厚生労働省主任中央じん肺診査医や石綿認定基準検討会議事録でも記憶がある。
桐生康生氏の経歴を調べた。
(昭和40年生まれ、群馬県出身)
平成8年4月 厚生省入省
平成8年4月 環境庁環境保健部特殊疾病対策室(専門官)※水俣病
平成10年4月 厚生省国立病院部政策医療課(課長補佐)
平成11年10月 (財)医療情報システム開発センター(課長)
平成13年7月 山梨県韮崎保健所(所長)
平成14年4月 山梨県甲府保健所(所長)
平成17年4月 国立がんセンター運営局政策医療企画課(課長)
平成18年4月 文部科学省科学技術・学術政策局放射線規制室(放射線安全企画官)
平成21年7月 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課主任中央じん肺審査医
※アスベスト
平成23年4月 環境省総合環境政策局環境保健部企画課特殊疾病対策室(室長)
※水俣病
平成24年9月 環境省総合環境政策局環境保健部放射線健康管理担当参事官
平成23年4月から平成24年8月の特殊疾病対策室の室長のときに、
Fさん訴訟(高裁)の佐藤医師への証言変更の要請が環境省の担当官からなされた時期である。
その後、桐生氏は特殊疾病対策室長から放射線健康管理担当参事官になる。
室長から参事官への出世が早いうえ、入省から参事官への年数も早いのは
桐生康生氏が非常に優秀な方だと伺える。
平成13年7月 山梨県韮崎保健所(所長)
平成14年4月 山梨県甲府保健所(所長)
という経歴が気になり調べてみると、このときに
山梨大学大学院医学工学総合研究部の15名のチームとともに
「平成13年度地域保健総合推進事業」という研究報告書をあげている。
環境省の甲状腺有所見調査事業での参照地域3地点(長崎、山梨、青森)を
どういう基準で選定したのか疑問である。
全くの憶測であるが、長崎大学が山下俊一教授にゆかりがあるとすると、
山梨大学は桐生康生氏にゆかりがあるのかもしれない。
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原発事故後による健康調査は、国や行政など利害関係のある者で調査が行われ、
当事者による検討、提言が行われている。
甲状腺に限らずその他の健康調査を、福島県に限らず内外の地域において、
利害関係の無い第三者で、比較調査、検討・評価が行われることを強く望む。
【NLオリジナル】