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うめきた、公共の歩道と一体運営 オープンカフェや広告設置

2013/2/21 6:55
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 JR大阪駅北側の再開発地区うめきたは4月開業の「グランフロント大阪」で公共の歩道との一体運営に乗り出す。オープンカフェを開いて憩いの場にするほか、うめきたの広告の入った街路灯を設置する。2011年の法改正で認められた特例を西日本で初めて活用。民間施設と公道を隔てていた壁を取り払い、集客力を高める。成功すれば関西の他の地域にも広がりそうだ。

 うめきたの先行開発区域、グランフロント大阪を管理・運営する一般社団法人「グランフロント大阪TMO」(三菱地所、阪急電鉄など12社が設立)が20日、まちづくり計画の概要を発表した。

 歩道の活用に際しては、都市再生特別措置法の改正で認められた道路占用許可の特例を活用する。東京・新宿に続き2例目。大阪市が都市再生整備計画をまとめ、道路管理者の大阪市建設局から道路占用区域の指定を受けた。TMOが占用料を大阪市建設局に支払う。

 幅11メートルの歩道のうちうめきたのビルに近い部分に、4店のオープンカフェを開く。うめきたの広告と一体になった街路灯も約20カ所に設ける。本来は明確に区分される公共の歩道と一体運営することで、街の景観を良くしたり利便性を高めたりできる。

 例えば歩道に面したビルの1階部分には飲食店のテナントを入れ、オープンカフェと行き来できるようにする。歩道のけやき並木は2列で配置。オープンカフェに木陰をつくるとともに、カフェと通行ゾーンを分けて歩きやすくする。街路灯は広告にも明かりが当たる設計にした。

 従来も民間施設が公共の道路を借りることは可能だったが、いちいち許可を取る必要があるうえ、一般の利用者にも配慮しなければならず一体的な運営は難しかった。

 TMOは同日、梅田全域を回る巡回バスを導入することも正式発表した。「UMEGLE―BUS(うめぐるバス)」という名称で、西梅田、北新地、茶屋町などを約30分で1周する。乗車賃は大人100円、小人50円。1日券は大人200円、小人100円。

 レンタサイクルも30台用意する。半分の15台は電動アシスト自転車とする計画。うめきたの建物の屋上に太陽電池を設置し、そこから充電する。

 ただ周辺の歩道がにぎわったとしても、うめきたの施設全体に波及するとは限らない。一般の人々と研究者の交流を狙ったナレッジキャピタルや商業施設など内部の魅力向上が欠かせない。

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