ぴよっち> 先生教えてください。

> 武田邦彦先生のブログで今日速報がでました。福島および関東一円のセシウム降下量が事故後とほぼ同じくらいのレベルに達しているそうです

> 外出するときはマスクを、、と書かれています。


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読者からの要請があって、以下の評価記事を書くために

0626日「彼らの言うことのどこがばかばかしいか指摘をーー武田邦彦氏の場合」http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51973100.html

0627日「彼らの言うことのどこがばかばかしいか指摘をーー武田邦彦氏の場合(2)」http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51973268.html


一度だけ読んだブログで、中味があまりにも馬鹿馬鹿しく、頭がおかしくなるので、決して見ないブログですが、


ぴよっちさんの不安を解消するため、覗いて見たところ


1km2 あたり100MBqは危険」と書いてありました。
大きな間違いです。


やはり、愚かなことしか書かない人です。どうか、そのブログは、二度と見ないようにして下さい。



(放射能の濃度)
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土の比重が2g/cm3程度で、土壌の採集は通常5cm深さで行いますので、土壌1m2は、重量100kgになります。1km2の重量はその100万倍の、100 M kgになります。


ですから、
100MBq / 1km2 = 1 Bq / kg です。


セシウム137を経口摂取した場合、1Bq= 1.3 E-8 Svですから、年に1m Svの被曝になるには、この量のセシウムが降り積もった土壌を、年に77,000 Bq = 77トン食べなければなりません。この降下量が一年続いたとしても、10年降り続いたとしても、食べ切れません。


危険性を考えるのが全く馬鹿馬鹿しいことがお分かりなるでしょう。

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文科省のHPの「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第9報)」
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1285/2012/01/1285_010618.pdf には、

12/27の一日で セシウム137が、23 M Bq/ km2が降下したとされており、12/28は不検出、12/2952 12/30 4112/31 8 元日 は不検出、1/2 250 1/3 72 1/4 26 M Bq/ km2の降下が検出されたとあります。


数字のばらつきの大きさから、どこかに溜まったものが流れているのではないこと、が明らかです。

極めて微量なので、数値の大きな変動の原因にはいろいろな可能性があります。一つの可能性は、土埃が風で舞いあげられることです。セシウムは土にこびりついていますから、土埃とともに舞い上がります。
1月二日に風が強かったとすると、この可能性は高くなります。

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T氏は、これまでに数々の間違い情報を流して、人々を怖がらせています。仕方なく、私も、以下のブログ記事を書く羽目になっています。


0911日「セシウム0.1mgで致死量だから、東北では農業をするなーーめちゃくちゃな自称”学者”」

http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51998511.html


0910日「東京で大異変…ヨウ素が急上昇!?ーー測定間違いです」

http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51998298.html

1/7補足:次の記事を引用した方が良かったです。
09101「甲状腺治療では、GBqの量のヨウ素131を使用ーー下水から検出の可能性あり」http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/51998319.html )

この人の無知も好い加減にして欲しいです。何故、こんな馬鹿なブログを読む人がいるのでしょう? 


私が、馬鹿馬鹿しい解説を書かないで済むように、この人のブログを読まないようにお願いします。

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1/7補足:むーみんさんからコメントがありました。

私が、有力な可能性として挙げた、放射能が付着した土埃の風による舞い上がりの吸引に関して、保健物理学会のサイト“専門家が答える「暮らしの放射線
Q&A」”よりhttp://radi-info.com/、で、計算していました。


(「砂塵」で検索=>放射性物質の再浮遊について=>回答を見る=>
(以下、暮らしの放射線Q&Aの過去の回答から引用)で、計算の説明にたどり着けます)


今回の
100M Bq/ km2 = 100Bq/m21,000倍の濃度(福島の土壌の濃度に近い)の100 kBq/平方メートルの環境での、内部被曝は、0.0188 mSv という計算があります。
つまり、100M Bq/ km2 の降下量が3年間ずっと続いたとして、0.02 mSvらしいです。

砂塵を食べるときの内部被曝の計算もしています。