上海市当局、河川の水質検査を強化-豚の死骸数は6000匹に
3月13日(ブルームバーグ):中国最大の商業都市、上海市は市内を流れる河川の上流で発見された豚の死骸の数が当初報告の倍以上の6000匹近くに上っていることに対応し、水質検査の頻度を増やすと発表した。
市当局のウェブサイトに掲載された発表文によれば、黄浦江から引き揚げられた死骸は12日午後3時(日本時間同4時)時点で5916匹で、新たに発見される死骸は減っているという。発見された豚は浙江省から来たことが予備調査で判明したことから、市当局は下流に豚がさらに流れ込むのを防ぐため、当局はフェンスの設置を急いでいる。
上海市当局は今月10日、黄浦江でこれほど多くの豚の死骸が発見された理由を調査していると発表していた。国営新華社通信が上海市の情報当局の話を引用して伝えたところによれば、浙江省嘉興市の住民が今月4日から川に豚を投棄していた。嘉興市当局は死んだ豚が川に投棄されたことを認めたという。
上海市の農業局が11日に動物疾病対策局の調査を引用して発表したところによると、黄浦江から採取されたサンプルから豚サーコウイルスが検出された。飲料水の供給源にもなっている黄浦江では1時間ごとに検査が実施され、口蹄(こうてい)疫や豚コレラ、青耳病などのウイルスは検出されていないという。
原題:Shanghai Ups Checks on River After Dead Pigs Double to6,000 (1)(抜粋)
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更新日時: 2013/03/13 16:06 JST