JR西日本は13日、苦戦が続く大阪駅ビルの百貨店「JR大阪三越伊勢丹」(大阪市北区)を大幅改装し、2015年春にリニューアルオープンすると発表した。新たにショッピングセンターの導入を検討、詳細はパートナーの三越伊勢丹ホールディングスと今後詰める。同日公表した、2013年度から17年度までの5年間の中期経営計画に盛り込んだ。
中期経営計画では、流通業や不動産業の強化を進める方針を示した。業種別の収入比率は現在、運輸業と他業態とで65対35だが、少子高齢化もあって、在来線を中心に運輸収入が減少傾向にあることから、23年度には6対4まで他業態を引き上げる。
また格安航空会社(LCC)の路線が西日本で増えており「影響はゼロではない」(JR西日本)ことから、新幹線に新型車両「N700A」を導入。新幹線利用をてこ入れして、外国人やシニア層の観光利用を大幅に増やす構え。
こうしたことから17年度の連結営業収益は、12年度比(見込み)で170億円増の1兆3060億円、最終利益は同100億円増の660億円と、ともに過去最高を目指す。