強風の成田空港で「風じん」観測3月13日 15時11分
成田航空地方気象台によりますと13日は朝から風が強まり、地表にある砂やちりが巻き上げられる「風じん」と呼ばれる現象が観測され見通しの悪い状態が続いています。
成田空港では、風が強まり巻き上げられた砂などで視界も悪くなるなか、午後5時すぎまでに、合わせて50便が、行き先をほかの空港に変更するなど影響が広がりました。
気象台によりますと、成田空港は南西から強い風が吹くときに「風じん」が起こりやすく、13日は朝から南西の強い風が吹き、午前8時すぎから、風じんが観測されました。
昼すぎにかけて風じんの高さは、100メートル以上になり、視界が2キロ前後と見通しの悪い状態が続いています。
「風じん」は、今月10日に東京の都心などで空が暗くなり、視界が悪くなった「煙霧」と呼ばれる現象と同じ地表のちりや砂が巻き上げられて見られる現象です。
気象庁天気相談所によりますと「風じん」は、地表のちりや砂が巻き上げられている場所で視界が悪くなる現象で、「煙霧」は巻き上げられたちりや砂が空気中にただよって視界が悪くなる現象だということです。
成田航空地方気象台によりますと、成田空港では、午前8時すぎから夕方にかけて、強風で地表にある砂やちりが巻き上げられる「風じん」と呼ばれる現象が観測されました。
この影響で、午後0時40分すぎには、視界が1.5キロメートルにまで悪化しました。
空港の利用客は、「天候が悪いと聞いていたので、早めに空港に来たが、砂が舞っていて遠くが見えなかった。目をこすると砂が入っていて、ひどい状態だった」などと話していました。
成田空港では、午後1時20分には、26.7メートルの最大瞬間風速が観測され、成田空港会社によりますと、国内や海外から到着する予定の便が、行き先を羽田空港に変更するなど、午後5時15分現在で50便が、行き先をほかの空港に変更しました。
乗客の男性の1人は、「機内で天候が悪いというアナウンスがあり、着陸のときに機体がふわっと浮き上がったり、揺れたりして、乗客から怖がる声が上がった」と話していました。
また行き先の変更に伴う機材繰りの影響で、ジェットスター・ジャパンの新千歳行きの便1便が欠航しました。
▽ 風強い状態続く 突風など注意 (3月13日 18時34分)
▽ 強風で関東の交通機関に乱れ (3月13日 15時11分)
▽ 東京など「煙霧」観測 一時視界不良 (3月10日 14時6分)
▽ 強風でゴール倒れ中学生が軽傷 (3月13日 16時4分)
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