2005年10月02日
父っつあん大いに怒る
今日は1985年4月20日放送の第37話「父っつあん大いに怒る」のレビュー
★ストーリー★
スイスのナショナルバンクから盗んだ金塊をカルロスじいさんに持ち逃げされてしまったルパン。カルロスの行方を追って刑務所に潜入するのだがカルロスはすでに亡くなっていた。金塊の隠し場所の手がかりを得るためにカルロスの葬儀に網を張るルパンだが、カルロスの孫は何も知らないと言う。果たして金塊のありかはいずこ。
★解説★
銭形はアンという少女に出会いルパン逮捕をお願いされる。そのために銭形は執拗にルパンを追いまわすのだがアンがルパンに殺されるところに出くわしてしまう。死にゆくアンを見た銭形は激怒し、ICPOからルパンの射殺許可を取り付けアンの仇を取ることを決意。立ちはだかる五右ェ門を一蹴しルパンに迫る。
ルパンの拳銃の一発目は麻酔弾のためアンが死ぬわけはないのだが、これは不二子がアンに授けた作戦。実はアンがカルロスの孫であり金塊を独り占めするために銭形をルパンにけしかけたのだった。その筋書き通りルパンと銭形は対決をし、銭形の銃弾がルパンを打ち抜く。死んでしまったルパン、そしてアンは不二子までも裏切るのだった。
翌日カルロスの墓石に偽装された金塊を持ち去ろうとするアン、その前に現われるルパン。ルパンはアンが安心し金塊を取りに来るのを狙うため死んだように見せかけたのだった。アンから金塊を奪ったルパンはルパンを殺したことで自責の念にとらわれる銭形に自分は死んでいないことを明かす。ルパンが死んでいなかったことを知り銭形は喜ぶのだった。
銭形がやる気を出してもの凄い力を発揮する今回、その力を利用しようとするのは不二子から悪女の教育を受けたアン。アンは男に変装してルパンを手玉に取るのだが警察がカルロスの身内を洗っていれば孫の存在など分かるため危険だろう。とはいえ死を偽装したアンが、ルパンに死を偽装され尻尾を出すという展開はなかなか面白い、策士策に溺れるというのを地で行った話だ。