名大病院、がん手術せず3年放置 転移で死亡記者会見する名古屋大病院の松尾清一院長(左)=13日午前、名古屋市昭和区 名古屋大病院(名古屋市)は13日、外来で口腔内のがんの疑いと診断し、手術が決まっていた愛知県の30代患者に2008年から約3年間、入院の連絡をしないまま放置していたことを明らかにした。患者はその後手術を受けたが、がんが肺に転移し、翌年に呼吸不全で死亡した。 名大病院は同日、連絡をしなかった原因に関し、第三者の調査委員会の検証結果に基づき、外来の担当医が連絡に必要な書類を紛失した可能性が高いと発表。調査委は、手術が予定通り行われていれば、がんは完治していた可能性が高いと指摘した。 松尾清一院長は会見で「患者と家族に謝罪した。申し訳ない気持ち」と話した。 【共同通信】
|