従軍慰安婦問題:日韓双方が応酬−−国連委員会
毎日新聞 2013年03月13日 東京朝刊
【ニューヨーク草野和彦】国連で開催中の「婦人の地位委員会」で11日、韓国が従軍慰安婦問題を取り上げ、日本に法的責任を認めるよう要求した。日本側は「法的に解決済み」と従来の立場を主張し、双方が「答弁権」を使って応酬した。
韓国代表部の辛東益(シンドンイク)国連次席大使が取り上げ、日本政府代表部の山崎純大使が「政治問題、外交問題にすべきではない」と反論。辛次席大使は「日本の法的責任は残っている」と指摘し、山崎大使の「法的に解決済み」との再反論には、「慰安婦問題は戦争犯罪。特定の状況下では人道の罪を構成しうる」と主張した。