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【サッカー】浦和4点爆勝2013年3月13日 紙面から
◇ACL1次L<第2戦> 浦和4−1ムアントンアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は12日、各地で1次リーグ第2戦が行われ、F組の浦和はホームの埼玉スタジアムでムアントン(タイ)に4−1で大勝した。前半8分にMF柏木陽介(25)が先制点を決め、その後も着実に加点した。浦和は5季ぶりのACL勝利で、F組4位から2位に浮上した。E組の仙台はアウェーで江蘇(中国)と0−0で引き分けた。2分けで勝ち点は2。 実力差をスコアで示した爆勝劇。分岐点は、口火となった柏木の鮮烈なボレー弾だった。開始8分、最初の左CKで仕掛けたサインプレー。シュートのインパクトこそずれたが、その得点にはムアントンをひざまずかせる“すごみ”があった。 「あんなボレーシュートを決めたのは初めて。あの軌道しか(ゴールに)入らなかったと思う」 誰よりも驚いたのは柏木自身だった。MFマルシオの蹴った左CK。赤色の集団がなだれ込むと、ゴール前は密集となった。ファーサイドはエアポケットのようにぽっかりと空いた。そこで悠然と待ち構えていたのが柏木だった。左足でたたいた球は大きくバウンドして密集地帯の上を抜け、ネットに吸い込まれた。「奇跡的なシュート」と自ら評し、早々の先制点は「引いて守って速攻」というタイ王者のゲームプランをあっけなく崩壊させた。それがすべてだった。 ビッグプレーで勢いに乗り、パスワークで完全に圧倒した。3日前の名古屋戦からスタメンを4人も入れ替えながら、非の打ちどころのない試合運び。「選手層の厚さを感じる。プレーしながら『このチーム、強いなぁ』って」とは柏木の説明だ。後半20分には初先発のMF関口が移籍後初得点。その4分後、途中投入されたFW原口が「今までにないゴールシーン」というドンピシャのヘッド弾を浴びせると、トドメのオウンゴールまで誘発してみせた。 1次リーグ初戦の広州恒大戦で完敗した。ムアントンとは力量に差はあっても、引き分けも許されない。そんな一戦で「4得点できて、あの敗戦を少しはリカバーすることができた」(マルシオ)。6年ぶりのアジア王者へ、「赤い悪魔」が豪快にのろしを上げた。 (松岡祐司) PR情報
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