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(4時間44分前に更新) |
名古屋大病院(名古屋市)は13日、口腔(こうくう)内のがんの疑いと診断し、手術をすると決まっていた愛知県の30代患者に2008年から約3年間、入院の連絡をしないまま放置していたことを明らかにした。患者はその後手術を受けたが、がんが肺に転移し、翌年に呼吸不全で死亡した。
名大病院によると、患者は08年3月、歯科口腔外科で外来受診し、入院して手術することが決まったが、病院が入院日などの連絡をせず、別のクリニックで治療を受けていた。
病状が悪化したため、11年4月に名大病院を訪れて放置が発覚した。病院はすぐに手術を実施し、経過は良好で同年6月に一時退院したが、肺への転移が分かり、12年4月に死亡した。
名大病院は既に、対応に問題があったとして遺族に謝罪している。(共同通信)