さて、此処のところ忙しさがヤバい状態で何も手がつけられていませんでしたが
未だに更新されているかチェックしてくださる方が日に30〜40人くらいいらっしゃる模様(感謝感激

というわけで、このままではいかんと思って内容を考えてみたのですが
思いの他ネタがありません。


新作のゲームの類は手が出せていませんので記事になりませんし
……というか、ポケモン類の時間的投資が一定量必要となるゲームはやってる暇が無いです。
かといってMUGENで色々弄って遊ぶのも、若干飽きてきている感じがあったりします。



というわけで、たまには読んでる本とか漫画の話をしてみようかなって思います。
今回はこれ

亜玖夢博士の経済入門
(文藝春秋 2007年 ISBN 9784163265209)






タイトルからして「経済学を噛み砕いた感じで書いてある本」の類かなって印象を受けますが
実際は(ブラック?)コメディ小説です。

無気力な借金男、落ちぶれかけたヤクザ、小学生のいめられっこや家出少女が、マルチ商法のセールスマン千差万別な人々が次々に訪れるその場所は悪玖夢三太郎(あくむみたろう)博士の研究所。

 手にしているのは「相談無料。地獄を見たら悪玖夢へ」 と書かれた1枚のチラシ

そうした相談者が持ち込む意外と身近な問題を題材として
それらにゲーム理論や囚人のジレンマといった経済学・論理をあてはめることで現状を視点を変えて分析し、解決を目指すための方法論を亜玖夢博士が相談者に行い
⇒助手の中国人姉弟が、その話を受けて出された博士の「処方箋」を元に実際に解決を図る


ネタバレを防ぐ意味で物凄くざっくり書きましたが、おおざっぱな流れはこんな感じです。


これだけだと、どの辺が面白いんだよって言われそうですが、逆にサックリした流れゆえのストレスの無い話の展開がハードルを下げている本でした。理論なんかの博士の話を楽しめる人は、もちろんそれで。 逆に「小難しい話はヤダ!」って人は助手の中国人姉弟の活躍っぷりを楽しめる本です。



ソフィーの世界とかをニコニコ読める人は気分転換として
設定厨なSFとか漫画大好きな知識欲の溢れる人は読むと少し頭が良くなる気持ちで
「経済学?なにそれ机上の空論的なアレでしょ?」とか思う人は視点を変える意味で楽しんで読めると思います。





次回は漫画にしようかなぁ