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【愛知】

出馬予定者、三様の週末 名古屋市長選

 四月の名古屋市長選で、出馬予定の主要な三人が出そろってから初の週末となった九日、自民党県連は名古屋市議の藤沢忠将さん(43)=五期、南区=の推薦を決めた。これに対し、二期目の市政運営に意欲を示す現職の河村たかしさん(64)も臨戦態勢。共産党などでつくる「名古屋・革新市政の会」が擁立する元愛知教育大非常勤講師の柴田民雄さん(48)は、街頭で支持を訴えた。

 「市議五期の経験、四十三歳の若さを出し、名古屋を取り戻したい」

 名古屋市中区の自民党県連事務所であった選挙対策委員会。推薦が正式に決まると、藤沢さんは、力強く決意表明。同席した県議や市議らからは拍手が湧き、最後は「頑張ろう」を三唱、士気を高めた。

 記者会見で河村市政について問われた藤沢さんは、「減税による市民サービスの低下は明らか」「中京都構想は何を目指しているのか分からない」と批判。今後、各会派と政策を擦り合わせ、他の出馬予定者との論戦に臨む。

 同党県連が藤沢さんの推薦を決めたことに、河村さんは「淡々とフェアに、市民の皆さんを信じてやるだけ」と東京都内で記者団に語った。

 この日は自ら主宰する東京政治塾で講演したが、昨年四月の開講式に二百人いた参加者は五十人に。「減税は自分たちでお金の使い道を決められる税金の民営化。なのに全然褒めてもらえんし、広がらん」とぼやいた。

 減税日本の所属市議の相次ぐ離脱にもいらだちを募らせつつも、「一歩一歩進むしかない」と語った。

 「九の市」でにぎわう中村区の中村公園近くで街頭演説した柴田さんは、河村市政を「金持ち優遇減税で、庶民の負担は逆に増えた」と批判。「若い世代が、非正規雇用ではなく働くことができ、安心して子育てができる街、高齢者が暮らしやすい街にする」と声を張り上げた。

 「名古屋を自然エネルギー最先端の街に」と構想も披露。名古屋の中小企業が持つ高い技術力を活用し、自然エネルギー関連の新産業を興すと強調した。

 柴田さんはこの後、支援団体の集会などでも支持を訴えた。

 三人は九日夜、民放のテレビ番組の収録にそろって臨んだ。

(広瀬和実、石川修巳、坪井千隼)

 

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