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【大リーグ】

黒田が4イニングを3安打無失点 6奪三振付きの快投

2013年3月13日 紙面から

◇オープン戦 ヤンキース4-0カージナルス

 日本人右腕が明暗を分けた−。日本が誇るヤンキースの黒田博樹(38)、レンジャーズのダルビッシュ有(26)、インディアンスの松坂大輔(32)の3先発投手が11日(日本時間12日)、それぞれオープン戦に登板。黒田が4イニングを無失点、ダルビッシュも3イニング2/3を1失点とほぼ完璧な内容で抑え、約3週間後に迫った開幕に向け、順調な仕上がりを見せる一方で、エンゼルス戦に3番手で登板した松坂にはアクシデント発生。4イニングを投げるはずが、右ふくらはぎのけいれんで1イニングだけで降板。先発ローテーション入り争いで一歩後退した。

 “危なげない投球”を黒田がこの日のカージナルス戦で体現した。4イニングを投げて3安打無失点。毎回の6奪三振を含む快投に「(直球主体に三振を取りまくる)パワーピッチャーじゃないのにね」と黒田。共同電などによると、がらじゃないと言わんばかりに照れ笑いを浮かべた。

 課題の一つ、立ち上がりを三者凡退で終え、リズムに乗った。2回は1死三塁の窮地に陥ったが、後続のコズマらを連続三振。自分に厳しい黒田らしく、「マイナー(選手)なら空振りしてくれるような球でも、メジャーではそうはいかない。そういうところを反省しないと(公式戦で)痛い目に遭う」と反省も忘れなかったが、持ち前の粘りで要所を締め、無失点で終えられたことには「いい感じできている」と手応えを口にした。

 今後は投球回、球数を少しずつ増やし、先発投手の及第点と言われるクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)につなげていく方針。開幕から逆算した次戦に向けた課題も明確で「(打者の打席での)反応を見て、振ってこなさそうなときは簡単にストライクを取るとか、実戦感覚を磨く。キャッチャーと呼吸を合わせていきたい」。

 エース左腕サバシアも今冬の手術の影響でやや調整遅れ。先発2番手の黒田にかかる期待は大きいが、不安は皆無。ベンチでジラルディ監督が“左うちわ”をあおぐ音が聞こえる。

 

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