【上海・隅俊之】中国・上海市の中心部を流れる黄浦江で今月上旬から豚の死骸が浮かんでいるのが相次いで見つかった。中国メディアによると12日までに計5900匹以上。上海市当局が回収作業を続けているが、水源になっていることから市民からは水質汚染を心配する声が上がっている。
市当局は11日、一部が豚の伝染病に感染していたと発表したが、「人には感染せず、現段階で水質への影響もない」として安全性を強調している。豚の耳に取り付けられた目印から、死骸は上海に隣接する浙江省の農家が処分に困って捨てた疑いがあるという。
中国では地下水の汚染が問題になっており、中国版ツイッター「微博」でも「市の対応が遅い」などと批判が出ていた。
2013年03月12日 23時20分