F-22に積み込まれたJDAMについて、岡部 いさく氏の解説です。
休戦協定の白紙化を一方的に宣言し、韓国への挑発をエスカレートさせる北朝鮮。
不穏な空気が漂う中、沖縄・嘉手納基地では、アメリカ軍が人目につく場所でF-22ラプターに、JDAMという爆弾を積み込んでいました。
JDAMについて、軍事評論家の岡部 いさく氏の解説です。
11日に北朝鮮のピョンヤンで撮影された映像がある。
市街地を走行する、草の生えた網のようなものが覆われた車。
戦争に備えたカムフラージュ用のネットとみられる。
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は「敵が領海を侵した場合は、攻撃を浴びせよ」などと述べた。
休戦協定の白紙化を一方的に宣言し、韓国への挑発をエスカレートさせる北朝鮮。
北朝鮮関係者は「戦争をやるしか生き残る道はない」と話した。
北朝鮮関係者からは、戦争を覚悟する声も聞こえ、別の関係者からは「北朝鮮の民衆は、20日分の非常食を用意し、防空ごうに入れる状態だ」との証言もあった。
不穏な空気が漂う中、沖縄・嘉手納基地でも、意味深長な動きが見られた。
アメリカ軍が、嘉手納基地の人目につく場所で、F-22ラプターに積み込んでいたのは、JDAMという爆弾。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「これはF-22にJDAM、しかも実弾を積み込んでますね。こういう作業は、格納庫でもできるんですけれども、こうやって、わざわざ目につくところでやってる。これはひょっとすると、こういうことをやってるんだぞということを見せようという意図があるのかもしれませんね」、「JDAMはカーナビと同じように、GPS(衛星利用測位システム)で誘導される爆弾で、ピンポイント攻撃ができるんですね。目標データを入力して投下すれば、あとはJDAM爆弾が勝手に自分で飛んでいくんです」と述べた。
100km先の目標に、ピンポイント攻撃ができるというJDAMを積み込むF-22。
ステルス性能を持ち、超音速で飛行するため、北朝鮮のレーダーではとらえることができないと岡部氏は指摘する。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「北朝鮮がもし、このF-22からのJDAM攻撃を受けたとすると、全く気付かないうちに、ピンポイント攻撃を受けることになります。言ってみれば、レーダーに全く何にも映っていないのに、いきなり爆弾が降ってくる。北朝鮮はそういう事態に直面することになるんですよね」と話した。