ここから本文です
最終更新:2013年3月12日(火) 19時2分

無資格で医師名乗っていた疑いで40代女を逮捕

動画を他のプレイヤーで見る


 また偽医師事件です。宮城県で、資格がないにもかかわらず医師と書かれた名刺を渡すなどしていた女が、医師法違反の疑いで警察に逮捕されました。私たちは逮捕前、この女を直撃したところ、女は大量の薬を所有していました。

 名刺には、確かに「医師」と書かれていました。12日、宮城県警に逮捕された学習塾経営、千葉千明容疑者(46)。千葉容疑者は2011年5月頃、資格がないにもかかわらず、「心療内科、医師」と書かれた名刺を渡すなどして、医師を名乗っていた医師法違反の疑いが持たれています。

 千葉容疑者から、じかに名刺を手渡された女性に話を聞きました。
 「信じられないし、本当に医者として信頼していたので・・・」(女性)

 宮城県内に住むこの女性は、長女が当時、統合失調症と診断されたことから、医師としてカウンセリング・セミナーを開いていた千葉容疑者を頼るようになったといいます。
 「『被災地を回って亡くなった人の死亡確認をやってきた』と。『医師なので呼ばれた』と自分でおっしゃっていました」(長女が千葉容疑者の患者だった女性)

 当時、長女は別の精神科の病院で薬の処方を受けていましたが、千葉容疑者に薬をやめるよう言われ、薬も通院もやめたといいます。そして1年後、長女は統合失調症を再発。症状はさらに悪化し、3か月の長期入院を余儀なくされたといいます。

 このとき、長女の治療に当たっていた医師は・・・
 「薬をやめると症状は悪化すると思った。(治療を)中断しなければ約1年前に治っていた可能性もある」(長女を担当している精神科医)

 私たちは実態を明らかに9$k$?$a:#G/#17n!"AjCL 「病院でもらう薬はマイスリーというお薬なんですね。自分で管理できる方にはこのままお渡ししますけども、レキソタンというのがあるんですけど、これが精神薬なんですね」(千葉千明容疑者)

 睡眠導入剤や抗不安剤の束を差し出した千葉容疑者。こうした薬は、医師でなければ処方できません。私たちは記者だと明かし、真意を質しました。

(Q.医師を名乗って名刺に「医師」と肩書きを書いた?)
 「えー、それはどなたからでしょうか」(千葉容疑者)
(Q.身に覚えがない?)
 「ないです。ないです。ただ『先生、先生』と呼ばれているので」(千葉容疑者)

 「困ります、困ります。犯罪者みたいじゃないですか。困ります。わたし何もしていないのに」(千葉容疑者)

 しかしさらに追及すると・・・
 「名刺も私が前に作っていた名刺で、カウンセリングするときに 『心理療法士でカウンセリングします』だと信用してもらえなかったので」(千葉容疑者)

 警察の調べに対しても容疑を認めていて、「カルテは、燃やして処分した」などと供述しているといます。(12日17:51)

2013年3月13日(水)のニュース一覧