柏崎原発5号機でコバルト60検出
「外部放出ないが詳細に調べる必要ある」と東電
東京電力は12日、定期検査中の柏崎刈羽原発5号機の原子炉建屋(放射線管理区域)で、地下4階に設置されたタンクから通常は検出されない放射性物質のコバルト60が1平方センチ当たり2ベクレル検出されたと発表した。タンクとつながっているほかの配管や機器からは検出されておらず、東電は外部への放出はないとしている。
東電によると、このタンクには、原子炉建屋内の暖房や洗濯乾燥機などに使用された蒸気が水に戻ってたまっている。
11日に関連会社の作業員が点検で水を抜き、タンクの内側をふき取った紙を検査したところ、コバルト60が検出された。2月27日にタンク内の水を検査した際は検出されなかった。
東電は「微量だが普通は検出されないところ。詳細に調べる必要がある」としている。